北朝鮮強制収容所の実態を3Dアニメで描いた衝撃作「トゥルーノース」21年公開
2020年10月23日 10:00

生存者証言を参考に、北朝鮮強制収容所の内情を3Dアニメーションで描いた衝撃作「トゥルーノース」が、2021年に公開されることが決定した。あわせて予告編とポスター、場面カットもお披露目。ポーランド・ワルシャワ国際映画祭のフリースピリットコンペティションで特別賞、米ナッシュビル映画祭ではグランプリを受賞している。
北朝鮮強制収容所で生きる家族と仲間たちが成長していく物語。収容所の過酷な現状を描き出すだけではなく、家族愛、仲間との絆や友情、死にゆく者への慈しみの心情などを通して、希望を見出すことができる結末が待ち受けている。清水ハン栄治監督が、収容体験を持つ脱北者にインタビューを行い、10年もの歳月をかけて作り上げた。10月31日に開幕する第33回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門をはじめ、アヌシー国際アニメーション映画祭2020の長編コントルシャン部門、韓国のプチョン国際アニメーション映画祭、イギリスのレインダンス映画祭に出品されている。
金正日体制下の北朝鮮で両親と暮らす幼い兄妹、ヨハンとミヒ。家族は1950年代から始まった「在日朝鮮人の帰還事業」で北朝鮮に渡ったが、父が政治犯の疑いで逮捕され、母子は強制収容所に入れられてしまう。極寒の収容所での暮らしは凄惨を極めるが、耐え忍びながらも生き延びていく。

処刑シーンで幕を開ける予告編は、収容所での生活やいじめが切り取られ、あまりの過酷さにヨハンは「お父さん何したのさ? 死んじゃえばいいんだ」と呟く。絶望の淵に立たされ、自暴自棄となり次第に追い詰められていくヨハン。さらに、食料を確保するために引き起こしたトラブルにより母が殺害されてしまう。しかし、死に際の母による「『誰になりたいか』を問いなさい」という言葉で、本来の自分を取り戻し、希望を捨てずに「生きる意味」を模索する姿が映し出されている。
清水監督は、「危なっかしい素材を選んだね、とよく言われます。人権や外交はさておき、僕が興味があったのは『生きるか死ぬかの環境下で人はどう振る舞うのか?』。収容所では倫理観を放棄し堕落する人もいるし、人としての尊厳を守りぬく人もいる。その違いをうまく映像化し、平穏な世界に住む皆さんに『よりよく生きる』ヒントを提供できれば嬉しいです」とコメントを寄せた。
「トゥルーノース」は、21年公開。
(C)2020 sumimasen
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