永作博美、“役積み”で井浦新とベビー用品を買いに「写真を撮られたら…」
2020年10月23日 20:16

河瀬直美監督がメガホンをとった「朝が来る」が10月23日、全国136館で封切られ、都内で行われた舞台挨拶に永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、河瀬監督が登壇した。
本作は、実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。
撮影前に、登場人物たちが実際に経験したであろうことを役者にも実体験してもらう“役積み”を設けた河瀬監督。赤ちゃんのおくるみ、よだれかけなどを夫役の井浦と買いに行ったという永作は「一般の方に写真を撮られたらドキドキするなって」と苦笑しつつ、「役積みがあったからこそ、役にたどり着けた気がします」と重要さを語る。
卓球部に所属する中学生を演じた蒔田は、実際に河瀬監督の母校に通ったそうで、「家族役の方たちと一緒に住んで、朝起こされて自転車できつい坂を上って、5時間くらい授業を受けて部活して、友達と遊んで帰宅です」と振り返る。
その後もキャストたちが役積みの大変さなどを話していくなか、実はやっていた役積みとして俳句を考えていたという永作は、河瀬監督からの「ここで一句」というムチャぶりを受けることに。照れながらも「秋雨も 祝福になり あいたくて」という句を披露し、観客から拍手を浴びた。
最後に、客席を見渡しながら舞台挨拶ができる喜びを語った河瀬監督は「エンドクレジットの最後の最後まで席を立たずにご覧ください。そこに私の、みんなの込めた思いが表れます」と呼びかけていた。
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