【独占インタビュー】ニコール・キッドマン、「ストレイ・ドッグ」主演は自ら売り込んで掴んだ新境地
2020年10月22日 14:00

過去の出来事で心をむしばまれた女性刑事が忌まわし過去と向き合う姿を描いたサスペンスノワール「ストレイ・ドッグ」(10月23日公開)に主演したニコール・キッドマンのインタビュー映像が、映画.comのYouTubeチャンネル(https://youtu.be/O1jV7EVUHsI)で独占公開された。主人公役の第1候補ではなかったというキッドマンが、自らカリン・クサマ監督にアプローチして得た役どころについて語った。
ロサンゼルス市警の女性刑事エリン・ベル(キッドマン)は、酒におぼれ、同僚や別れた夫、16歳の娘からも疎まれる人生を送っている。17年前、FBI捜査官クリスとともに犯罪組織に潜入捜査をしていたエリンは、そこで取り返しのつかない過ちを犯して捜査に失敗し、その罪悪感にいまも彼女は苛まれていた。そんな彼女のもとに、ある日、差出人不明の封筒が届く。中には紫色に染まった1ドル紙幣が入っており、それは行方をくらませた17年前の事件の主犯からの挑戦状だった。
キッドマンは、今作の酒浸りの中年女性刑事という荒んだ役どころで新境地を開拓。第76回ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされた。「ガール・ファイト」「ジェニファーズ・ボディ」のカリン・クサマがメガホンをとった。
現在、女優としてだけではなくプロデューサーとしても活躍の場を広げ、多忙を極めるキッドマン。それでも、「エリンのような役を演じたことがなかったから、(やらないという)選択肢はなかった」という。また、エリン役はオファーされたのではなく、「最初にオファーされた女優さんが断ったから、監督にアプローチしたの。私を検討してもらえませんかって」と、自らクサマ監督に売り込んで掴んだ役であることを明かした。
また、17年前の活力あふれるエリンと、その後酒浸りになったエリンを演じることは、「とても疲れるし、精神的にもきつく、うつに近い気分になる」と告白。「このアプローチがうまくいっているのかまったく手応えがない。安全ベルトを外した状態で演技をしていたの」とその難しさを語っている。
「ストレイ・ドッグ」は、10月23日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。
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