映画館を99ドルで貸し切りに 米AMCなどが展開
2020年10月20日 16:00
米大手映画館チェーンのAMCシアターズが、99ドル(税抜き)から映画館を貸し切りでレンタルできる新プラン「プライベート・ムービー・ショーイング」を提供すると発表した。
プライベート・ムービー・ショーイングの利用客は、ひとつのスクリーンを数時間貸し切ることができ、家族や友人が最大20人まで入場可能となる。上映作品は、「ジュラシック・パーク」(1993)などの旧作や、「TENET テネット」(2020)などの最新作を含む34作品から選ぶことが可能。価格は、基本的には公開時期によって99ドルか149ドルに設定されている。しかし、劇場の場所や作品の選定、飲食物の持ち込みなどにより、最高で349ドルまで上がることがある。
この破格の貸し切りプランは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画業界が過去最大の損失を生み出している現状で、映画館が事業を維持するための取り組みの一環として行われている。このような低額の貸し切りプログラムを開始したのはAMCだけではなく、アメリカで第3位のシェアを誇る米大手映画館チェーンのシネマークも、ほぼ同条件で劇場をプライベートな空間として提供している。