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小川洋子の小説「密やかな結晶」をチャーリー・カウフマン脚本で映画化

2020年10月15日 12:00

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チャーリー・カウフマン
チャーリー・カウフマン
Photo by Noam Galai/Getty Images

米アマゾン・スタジオが作家、小川洋子の小説「密やかな結晶」を映画化することがわかった。米Deadlineによれば、ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のリード・モラーノが監督・製作、「マルコヴィッチの穴」「エターナル・サンシャイン」のチャーリー・カウフマンが脚本を手がける。

1994年に出版された「密やかな結晶」は、25年を経た2019年に英訳版「The Memory Police」が出版され全米図書賞にノミネートされた。物語の舞台は、記憶狩りによって、色々なものが消滅していく名もない島。リボンや花、写真など日常の小さなものから、大切な記憶までもなくなっていく。記憶を留める能力を持つわずかな人たちは、秘密警察に追われ、存在自体を消されてしまう。主人公の若手作家はある日、彼女の担当編集者が記憶を留めておける人間だと知り、彼を地下室にかくまうことにする。

モラーノは、17年に「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」で女性として初めてエミー賞監督賞(ドラマ部門)とDGA賞(ドラマ部門)の両方を受賞。18年にアマゾンと包括契約を締結しており、作家ナオミ・オルダーマンのディストピア小説「パワー」をアマゾンが10話構成でドラマ化する新作でも監督、制作総指揮を務めている。

元恋人の記憶を消す主人公を描いた2004年の恋愛映画「エターナル・サンシャイン」(ミシェル・ゴンドリー監督)でアカデミー賞脚本賞を受賞したカウフマンは、監督・脚本を務めた映画「もう終わりにしよう。」(ジェシー・プレモンスジェシー・バックリー主演)が現在、Netflixで配信中。


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