「岬の兄妹」片山慎三監督新作は“純愛のカタチ”を描く 「そこにいた男」劇場公開決定
2020年10月8日 17:00

「岬の兄妹」を手掛けた片山慎三監督の新作短編映画「そこにいた男」の劇場公開が決定。10月31日から主演・清瀬やえこの出身地である長野県の長野松竹相生座/長野ロキシーで先行上映を行い、11月13日よりアップリンク渋谷、アップリンク京都で公開されることがわかった。
ポン・ジュノ監督のもとで助監督を務めた片山監督は、「岬の兄妹」で長編映画デビュー。多方面から高評価を集め、低予算の自主映画としては異例のロングランを記録した。「そこにいた男」は、「岬の兄妹」のスタッフが再結集して製作された作品。片山監督が「やりたいことができた」「自信あり」と評するほどの自信作となっている。
深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけの女・紗希が座り込んでいる。煙草を吸いながら、スマホで誰かに電話している紗希。その横には、意識朦朧とした血まみれの男・翔が倒れていた。その光景にカメラを向ける住人、慌ただしく無線を飛ばす警官たち。取調室に連れていかれた紗希は、柔和で悲しげな表情を浮かべながら、翔との関係を話し出す。
2人の出会いは、2年前にさかのぼる。映画制作のスタッフで下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔に出会った。連絡先を交換し、ほどなくして、体の関係を持つように。紗希は翔を愛し、借金を重ね、番組の制作費を盗んでまで、彼に身も心も捧げていた。だが、そんな翔には“もう一人の女”の影が……。事件に至るまでの全貌が明らかになった時、女たちの狂った“純愛のカタチ”が発覚する。
「そこにいた男」には、安井秀和、中村映里子、水口早香、松浦祐也らも出演。10月31日から長野松竹相生座/長野ロキシーで先行上映、11月13日よりアップリンク渋谷、アップリンク京都ほか全国順次公開。
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