河瀬直美監督ならではの“役積み”にキャストが驚き 永作博美は疑心暗鬼に
2020年10月6日 20:06
「あん」「光」の河瀬直美監督がメガホンをとった「朝が来る」の完成報告会見が10月6日、都内で行われ、河瀬監督、永作博美らキャトが出席。ロケで使用する家に実際に住むなど、河瀬監督が撮影前から行う演出法“役積み”について、永作は「スタッフをどんどん信じられなくなる」と笑いながら振り返った。
直木賞&本屋大賞受賞作家・辻村深月氏の長編小説を映画化した本作は、実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ“特別養子縁組”によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。
河瀬組では、カメラがない状態でも俳優たちに役を積み上げてもらう“役積み”の期間が設けられる。井浦新と夫婦を演じた永作は、温泉に2人で泊まるシーンについて「その前のシーンが押して、温泉に着くのが遅くなってしまった。その日は泊まらない予定だったのに、着いたら『お風呂に入ってください』『ご飯食べてください』と言われて。カメラも回っていないので、私は『罠だな。仕掛け?』『そこまでやるのか河瀬組』と思ったんです」と明かし、「疑心暗鬼になるくらい、しっかりした役積みがありました」と苦笑した。
井浦も「食事の味を覚えていないです」と戸惑ったそうだが、「すべてが特別な経験になった」と楽しんだ様子。河瀬監督からは、妊娠した少女の両親役のキャストが、カメラの回っていないところで妊娠させた恋人のもとへ行き、交際をやめるよう告げる“役積み”も行っていたと明かされ、「台本にもないけれど、普通行くでしょって。想像を超える現実っていうのがあるんですよ」と話していた。
会見にはそのほか、蒔田彩珠、浅田美代子、子役の佐藤令旺くんも登壇。令旺くんから、本作がフランス、ラテンアメリカ、中国、韓国など25カ国で公開されることが発表された。
「朝が来る」は、10月23日に全国公開。
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