“アイヌの今”を映した「アイヌモシリ」 齊藤工が撮り下ろした写真8点公開
2020年9月18日 19:00

[映画.com ニュース]トライベッカ映画祭の国際コンペティション部門にて長編日本映画史上初の審査員特別賞を受賞した映画「アイヌモシリ」。写真家としても活躍する俳優の斎藤工が、齊藤工名義で主人公のカントや北海道阿寒湖の雪景色をモノクロームで撮り下ろした、現場スチール写真8点が公開された。
「リベリアの白い血」の福永壮志監督作で、自らもアイヌの血を引く下倉幹人が演技初挑戦にして主演を務め、アイデンティティに揺れる主人公カントを演じた。齊藤は、撮影前から本作を応援しており、冬の撮影時には阿寒に訪れ自らシャッターを切り、今作について「『アイヌモシリ』には “本物”しか映っていない “本当”しか描かれていない 熊のチビの瞳に映るモノは何なのか そしてカントが“アイヌの今”として存在し 我々人間の未来を聡明に照らす」とコメントを寄せた。さらに撮影した1枚を基にデザインイメージを手掛け、オリジナルポストカードを作成。映画公開初日の劇場プレゼントとして限定で来場者に配布される。

北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで母と暮らす14歳の少年カントは、1年前に父を亡くして以来、アイヌ文化と距離を置くようになっていた。友人と組んだバンドの練習に熱中する日々を送るカントは、中学卒業後は高校進学のため故郷を離れることを決めていた。そんな中、カントの父の友人だったアイヌコタンの中心的人物デボは、カントをキャンプへ連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教え込もうとする。
「アイヌモシリ」は、10月17日から、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。ポストカード配布日はユーロスペース(10月17日)、札幌シアターキノ(11月14日)他一部劇場にて配布。詳細は映画公式HP(ainumosir-movie.jp)で告知する。
勝手に福永作品を応援する自分に対して本作への出演を考えて下さった事がある
光栄な事だが本作の脚本を読ませて頂き
すぐに自分の出る幕は無いと確信しそれをお伝えした
それだけ“アイヌの本物”による"アイヌの本当"の世界がそこには描かれていた
結果私は現場スチールの一人として参加させて頂く事となった
現場では
阿寒湖の畔に佇むカントの曇りなきまなこに対し息を呑み
シャッターを切る事を忘れた
福永監督や撮影のショーンはそんな瞳やアイヌの歴史や儀式や日常と対峙し続けた
そして完成した「アイヌモシリ」を観て
自分の判断は間違いなかったと確証した
そしてカントが"アイヌの今"として存在し
我々人間の未来を聡明に照らす
(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project
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