「TENET テネット」世界累計興収が2億ドルを突破
2020年9月17日 08:00

[映画.com ニュース] クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET テネット」の世界累計興行収入が2億ドルを突破したと、米バラエティが報じている。
同作は、時間の逆行を利用して、「第3次世界大戦」勃発を防ぐ使命を与えられた名も無き男(ジョン・デビッド・ワシントン)の闘いが描かれるアクション大作。“コロナ・パンデミック後の最初のブロックバスター映画”として、映画業界全体の期待を背負っている。
ハリウッドの大作映画は、海賊版対策として世界同時公開を行うのが慣習となっているが、配給元の米ワーナー・ブラザースは、映画館支援のために8月26日から各国の映画館の営業再開状況に合わせて「TENET テネット」を段階的に公開する道を選択した。しかし、アメリカで9月3日から公開を開始したものの、北米興収は公開2週目で累計2950万ドルと低調。ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコといった巨大市場で映画館の営業が再開していないうえに、営業を再開した劇場の大半が定員制限をしているためだ。
アメリカの興行成績が予想以上に厳しいことを悟ったワーナー・ブラザースは、「ワンダーウーマン 1984」の全米公開を、10月からクリスマス時期に延期している。
一方、北米以外での「TENET テネット」の興行は堅調だ。世界第2の映画市場である中国で5000万ドルを突破したことも手伝って、「TENET テネット」の北米以外の累計興収は1億7750万ドルに到達。北米を合わせた世界興収は2億700万ドルとなっている。
製作費2億ドルをかけた同作が赤字を回避するためには、世界総興収が4~5億ドルに到達する必要があるとみられている。通常であれば、ハリウッド映画は毎週のように新作が公開されるため、オープニング週でいかに稼ぐかがカギとなる。だが、コロナ禍で映画館の営業が完全に再開しておらず、しかも、大作映画が劇場公開されない現状に、そのルールを当てはめることはできない。ワーナー・ブラザースの関係者も、「TENET テネット」の成否は短距離走ではなく、長距離走で決まると発言している。
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