菅田将暉、グザビエ・ドラン新作に“詩の朗読”を捧げる!「マティアス&マキシム」特別映像
2020年9月9日 08:00

[映画.com ニュース]菅田将暉が、グザビエ・ドラン監督作「マティアス&マキシム」の公開に寄せて、最果タヒ氏の詩を朗読していることがわかった。菅田が、特別映像のなかで読み上げているのは、最果氏が紡いだ「傷痕」。世界を席巻する映画監督ドラン、若者の代弁者として多くの若者を虜にする最果氏、日本映画界を代表する若手俳優・菅田の豪華コラボレーションが実現した。
第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作では、ドラン監督が「トム・アット・ザ・ファーム」以来6年ぶりに自身の作品に出演し、故郷であるカナダ・ケベックのモントリオールで親しい仲間たちとともに撮影を敢行。これまで一貫して描き続けてきた「母と子」というテーマを一新し、ふたりの青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てたラブストーリーを創出している。
菅田は、かねてからドラン監督のファンを公言。雑誌のインタビューでは「最近観て、これはすごいなと思ったのがグザビエ・ドラン。こんな感性の人がいるんだなって。10代で監督デビューして、自分で衣装も編集もやるし、主演の時もありますよね。衝撃でした」と語り、「マティアス&マキシム」について、以下のようにコメントしている。
「マティアス&マキシム」は、9月25日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。菅田が朗読する詩は、以下の通り。

「傷痕」(作:最果タヒ)
映画「マティアス&マキシム」に寄せて
映画「マティアス&マキシム」に寄せて
すこしでも触れられたら裂けてしまいそうな傷口が、
ぼくそのものだと気づいている?
きみの前で、ぼくは、
触れられたくてたまらなくなる。
痛みが美しいだなんて言わない、
ぼくはただ、きみを求めていた。
血や、叫びが、ぼくから流れ出して、
ぼくはそれでも、きみの掌に包まれたかった。
傷口が、ひどくさみしい。
誰よりもぼくを深く傷つけるひと、
きみの手はあたたかいと、ぼくは早くきみに言いたい。
ぼくそのものだと気づいている?
きみの前で、ぼくは、
触れられたくてたまらなくなる。
痛みが美しいだなんて言わない、
ぼくはただ、きみを求めていた。
血や、叫びが、ぼくから流れ出して、
ぼくはそれでも、きみの掌に包まれたかった。
傷口が、ひどくさみしい。
誰よりもぼくを深く傷つけるひと、
きみの手はあたたかいと、ぼくは早くきみに言いたい。
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