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「天井棧敷の人々」4K修復版が劇場公開 「何があっても観ておくべき!」美輪明宏がコメント

2020年9月3日 11:00

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映画史に輝き続けるフランス映画
映画史に輝き続けるフランス映画
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[映画.com ニュース]映画史に輝き続けるフランス映画「天井棧敷の人々」4K修復版が、10月23日から公開される。

霧の波止場」(38)や、「陽は昇る」(39)、「悪魔が夜来る」(42)等を生み出した名コンビ、監督マルセル・カルネと脚本家ジャック・プレベールの“詩的リアリズムの集大成”ともいうべき傑作。第2次世界大戦中ナチス占領下となったパリから逃れ、非占領地区の南仏・ニースで製作された本作は、戦争の影響で何度も中断の憂き目に遭いながら、撮影に丸2年を費やし完成された。

19世紀半ばのパリを舞台に、女芸人ガランスをめぐってさまざまな男たちが織りなす人間模様を、第1部「犯罪大通り」、第2部「白い男」の2部構成で描く。1945年、解放後まもないフランスで公開され大ヒットし、ベネチア国際映画祭特別賞やセザール賞特別賞を受賞。1952年に初公開された日本でも大きな反響を呼び、同年のキネマ旬報ベストテンで3位にランクイン。近年も、2008年カイエ・デュ・シネマ誌の「史上最高の映画100本」で9位に、2009年キネマ旬報の「90周年オールタイムベストテン」で10位にランクインするなど、作品生誕75周年を迎えた今日まで世界中で語り継がれる、フランス映画史上最高傑作の一本である。

恋に落ちたパントマイム師にジャン=ルイ・バロー、艶やかさと気品を備えた女芸人にアルレッティ、本作が映画デビューとなったマリア・カザレスなど当代随一の役者が勢ぞろいし、美術、音楽、衣裳すべてが完璧に作り上げられ、3時間10分という長尺を感じさせないほど見どころが満載だ。中でも、19世紀パリの「犯罪大通り」を再現した全長400メートルに及ぶオープンセットに、1500人のエキストラを動員した大通りのシーンは、戦時下で撮影したとは思えない壮大さと活気に満ちている。美術監督のアレクサンドル・トローネルと音楽を作曲したジョゼフ・コスマは、ユダヤ人であったため当時は公の活動を禁止されており、表に出ることなく人を介して本作を完成に導いた。

このほど、ジャン=ルイ・バローアルレッティ、そしてピエール・ブラッスールを捉えた劇中劇シーンの写真をメインにした、4Kの鮮明さ際立つビジュアルと、絢爛たる19世紀パリの世界に、エスプリの利いたセリフの数々がちりばめられた予告編が公開された。映像は「詩人プレヴェールによる数々の名台詞が人間の弱さや愚かさ、愛の真実を見事に表現します。何があっても観ておくべき! 世界最高の恋愛映画」という美輪明宏から寄せられたコメントで幕を閉じる。

天井棧敷の人々」 4K修復版は10月23日から、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

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