緊急事態をテーマに“なるべく非接触”で映画製作 ムロツヨシ、斎藤工らがオンライン会見
2020年8月26日 17:00
[映画.com ニュース] 5組の監督と豪華キャストが参加したオムニバス映画「緊急事態宣言」の完成記念オンライン会見が8月22日に行われ、各作品の監督・キャストがリレー形式で登場した。
本作は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をテーマに、日本映画界をけん引するクリエイターたちが、打ち合わせや撮影など“なるべく非接触”を守りながら製作。オンライン会見には、「MAYDAY」から真利子哲也監督、岩瀬亮、内田慈、「デリバリー2020」から中野量太監督、渡辺真起子、青木柚、「孤独な19時」から園子温監督、斎藤工、「DEEPMURO」からユニット「非同期テック部」の3人(ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠)、「ボトルメール」より三木聡監督、夏帆、ふせえりが出席した。
「デリバリー2020」の中野監督は「この状況で言い溜まっているものが、怒りだったり、閉塞的な感情が溜まっていたりしたので、普段の食卓、家族、誕生日会という日常がコロナ禍というバックグランウンドでこれだけ変わるというのを描きたかった」と作品に込めた思いを話す。
「孤独な19時」で、“一度も外出をしたことのない男”を演じた斎藤は「緊急事態宣言中はコンビニすらいかなかったのでとてもリアルでした。宇宙空間を漂う宇宙船のよう。どこにたどり着くんだろうという孤独がこの本に詰まっていました」と明かし、「(本作での)象徴的な濃厚接触がキスシーンですが、今後意味が変わっていく。今を表す象徴的な一つだなと思います。キスをする映画の価値が変わってくると思います」と持論を語った。
「非同期テック部」“部長”のムロは「リモート飲みでこういう事態だからだからこそ、何かできることがないかと真鍋さんと話して、酔った勢いもあり『やろう!』となって、お話を作れる上田さんにお声をかけて」とユニット設立について説明。「柴咲コウさんに半ば冗談でオファーしたら受けていただけたんです!」と喜び、「柴咲コウさんは芝居が出来上がっていたのにこちらが準備不足でヤバいと焦りました」と撮影を振り返った。
「緊急事態宣言」は8月28日からAmazon Prime Videoで独占配信。
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