ベネチア、トロント、テルライド、ニューヨークの映画祭、団結を発表「ライバルとしての競争やめる」
2020年7月14日 14:30

[映画.com ニュース] 新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えないなかで、イタリアのベネチア国際映画祭、カナダのトロント国際映画祭、アメリカのテルライド映画祭とニューヨーク映画祭が協調体制を築いたことを発表した。
毎年秋に実施されるこれらの映画祭は、注目作品のプレミアを取り合うライバル関係として知られる。だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で従来の規模で映画祭実施が難しくなったため、協調することにしたという。具体的なコラボレーション内容については、今回の声明では明かされていない。
なお、世界3大映画祭のひとつとして知られるフランスのカンヌ国際映画祭は「オフィシャル・セレクション2020」と題した2020年のラインナップ56作品を発表。独自の映画祭を行わない代わりに、トロント国際映画祭、サンセバスチャン映画祭、テルライド映画祭、ドービル映画祭、釜山映画祭、ニューヨーク映画祭、モレリア国際映画祭、サンダンス映画祭、リュミエール映画祭などで、「オフィシャル・セレクション2020」の作品を上映するとしている。
ベネチア国際映画祭は9月2~12日、テルライド映画祭は9月3~7日、トロント国際映画祭は9月10~20日、ニューヨーク映画祭は9月27日~10月3日の実施を予定している。
「私たちが愛する芸術形態はいま危機に瀕しています。それぞれの映画祭は、仕事と財政面で前代未聞の挑戦と向き合っています。2020年秋に開催される今年最大のイベントに向けて準備を進めているときに、コロナ禍がそれぞれの映画祭を襲いました。新たな生活に適応する必要を悟り、いまだかつてない形で協調することにしたのです。
ベネチアは世界のあらゆる映画祭の原点です。テルライドは世界で最も影響力のある映画祭のひとつです。トロントは一般に開かれた世界最大の映画祭です。ニューヨーク映画祭は世界で最も歴史ある洗練された映画都市のためのキュレーションで知られています。4つの映画祭は、映画への愛と映画製作者への献身を共有しています。さらに、そのすべてが毎年秋に6週間に集中して開催される点でも共通しています。
今年、私たちは秋の映画祭のライバルとして競争することをやめ、団結することにしました。現在は、アイデアと情報を共有しています。私たちは、自分たちの映画祭を世界で最高の映画を提供するひとつのプラットフォームにするつもりです。私たちは、映画というエコシステムを作り上げている映画作家、観客、ジャーナリスト、業界関係者に奉仕するために存在します。今年は一致団結してその役割を果たすことにしました」
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