“全米で最も惨めな町”の現実を活写 アカデミー&エミー賞ダブルノミネート作、9月公開

2020年6月16日 17:00

バラク・オバマ前米大統領が2018年の年間ベストに選出したドキュメンタリー
バラク・オバマ前米大統領が2018年の年間ベストに選出したドキュメンタリー

[映画.com ニュース]第91回アカデミー賞、第71回エミー賞へのダブルノミネートという快挙を果たしたドキュメンタリー「Minding the Gap(原題)」が、「行き止まりの世界に生まれて」の邦題で、9月4日から日本公開されることが決定。あわせて「傷だらけのぼくらが見つけた明日――」というコピーを添えたポスタービジュアルもお披露目された。

本作は「21世紀アメリカの豊かな考察」(ニューヨーク・タイムズ)、「ドキュメンタリーの新時代」(WIRED)と評され、サンダンス映画祭をはじめ59の賞を総なめ。米映画批評サイト「Rottentomatoes」では、満足度100%を記録した。また、バラク・オバマ前米大統領が、2018年の年間ベストに選出しており「感動的で、示唆に富む。ただただ惚れ込んだ」と絶賛のコメントを寄せている。

舞台となるロックフォードは、かつて栄えていた鉄鋼や石炭、自動車などの産業が衰退し、アメリカの繁栄から完全に見放された“ラストベルト(錆びついた工業地帯)”に位置する場所。16年の大統領選では、夢を失った“ラストベルト”の人々による投票がトランプ大統領誕生に大きな影響を与えた。

初監督作となったビン・リューは、10代の頃から撮りためた“スケートボードのビデオ”とともに、閉塞感のある故郷で必死にもがく若者3人の12年間を活写。親子、男女、貧困、人種におけるさまざまな分断を見つめ、“トランプのアメリカ”の知られざる現実を映し出している。

“全米で最も惨めな町”と称されるイリノイ州ロックフォード。同地に暮らすキアー、ザック、ビンの3人は、貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もうひとつの家族。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し、異なる道を歩み始める。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく。

行き止まりの世界に生まれて」は、9月4日から東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

(映画.com速報)

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