米カリフォルニア州の映画館、6月12日から段階的に営業再開
2020年6月11日 09:00
[映画.com ニュース] 新型コロナウイルスの感染者減少にともない、米カリフォルニア州では6月12日(現地時間)から映画館の営業再開が可能になった。
カリフォルニア州は6月8日、ボーリング場、ゲームセンター、映画館などの「ファミリー・エンターテイメント・センター」を対象にしたガイドラインを発表。映画館に関しては、入場者は定員の25%以下、座席間隔の確保、従業員と来場客のフェイスカバーの着用、チケット売り場や売店などの行列における社会的距離の確保、トイレの人数制限などの条件を課している。当該群公正衛生当局の承認を得ることができれば、早ければ12日にも営業再開が可能となる。
新型コロナウイルスの感染拡大により、アメリカでは3月20日から映画館が閉鎖されている。カリフォルニア州ロサンゼルスはアメリカ最大の映画市場であることから、同州の映画館再開は米映画業界再生のために不可欠だった。これらの措置は段階的に緩和される予定であることから、感染者が再び増加しない限り、7月17日に全米公開を予定しているクリストファー・ノーラン監督の超大作「TENET テネット」が封切られるころには、通常に近い動員が期待できそうだ。その後は、「ムーラン」(7月24日公開)、「ワンダーウーマン 1984」(8月14日公開)といった大作の公開が控えている。
なお、カリフォルニア州は6月12日から、映画およびテレビ番組の撮影再開を認める方針を示しており、いよいよハリウッドが再生に向けて動き出している。