イタリアの映画館が6月15日から営業再開
2020年5月20日 16:00
[映画.com ニュース]イタリアの映画館が6月中旬に営業を再開することが明らかになった。米Deadlineが報じている。
イタリアは、新型コロナウイルスの感染で死者が3万2000人を超えるなど深刻な被害を受けている。しかし5月16日、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は記者会見において、段階的に規制緩和に踏みきると発表。小売店やレストラン、観光名所の再開や州内の移動許可を経て、6月3日に出入国解禁、6月15日には映画館の再開を許可するという。
コンテ首相は、規制緩和に踏み切るのは、新型コロナウイルスの感染拡大を制御したというより、これ以上ロックダウンを続けていると、経済と社会が再生不可能なほどに損害を被ってしまうからだと説明。「あえてリスクを冒し、これらを受け入れなくてはならない。さもなくば、この国は再スタートを切れなくなる」と切実な思いを語っている。
映画館の再開に関しては、入場制限や座席間隔を開けるなどの対策が取られることになる。新作を提供するまでのあいだは、2019~20年の公開作品が再上映されることになる。
なお、9月上旬のベネチア国際映画祭は予定通り行われる予定。ただし、現時点でイタリア政府は大規模なイベントの実施を許可していない。