「ハリエット」監督、エチオピアの女性兵士を描く小説を映画化
2020年5月8日 18:00
[映画.com ニュース] 奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの伝記映画「ハリエット」が高く評価されたケイシー・レモンズ監督が、作家マアザ・メンジストの歴史小説「The Shadow King(原題)」を映画化することがわかった。
2019年に出版された原作は、イタリアの独裁者ベニート・ムッソリーニが1935年に開始したエチオピア侵攻に際し、命がけで戦いながらも歴史的に注目されることのなかったエチオピア人女性兵士たちを描く物語。エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世の軍を率いる指揮官の妻アスターと、その使用人で自らも国の力になりたいと考えていたヒルトが、国民の士気を高める策を練ってともに兵士となり、他の女性たちを鼓舞してイタリア軍に戦いを挑んでいく。米Deadlineによれば、原作はタイム誌の「2019年必読書リスト」にピックアップされ、ロサンゼルス・タイムズ紙文学賞のファイナリストに選出された。
映画はレモンズが監督・脚本を手がけ、アトラス・エンターテインメントが製作。「ワンダーウーマン」のチャールズ・ローベンとリチャード・サックルがプロデュースし、ステファニー・ヘイムズ=ローベン、カーティス・カネモトが製作総指揮を務める。
レモンズ監督の「ハリエット」は、アフリカ系アメリカ人女性として初めて新20ドル紙幣に採用された奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を映画化。ミュージカル女優シンシア・エリボが主演・主題歌を務め、第92回アカデミー賞で主演女優賞と主題歌賞にノミネートされた。
ほかに、レモンズは、黒人女性向けのヘアケア製品で大成功を収めた実在の企業家を描く、オクタビア・スペンサー主演のNetflixドラマ「セルフメイドウーマン マダム・C.J.ウォーカーの場合」で制作総指揮を務め、2話の監督も手がけている。
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