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「コンテイジョン」ソダーバーグ監督、新型コロナ後のハリウッドの安全対策制定を指揮

2020年4月21日 11:00

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スティーブン・ソダ―バーグ監督がメガホンをとった「コンテイジョン」
スティーブン・ソダ―バーグ監督がメガホンをとった「コンテイジョン」
(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

[映画.com ニュース] 新型コロナウイルスの感染拡大によって制限されている経済活動の再開に向け、未知のウイルスのパンデミックを描いた「コンテイジョン」のスティーブン・ソダーバーグ監督が、ハリウッドの安全対策作りを指揮することが明らかになった。

アメリカの映画監督やテレビ演出家が所属する米監督協会(DGA)はこのほど、公式サイトで所属会員に向けたメッセージを発表。トーマス・シュラム会長とラッセル・ホランダー理事長が連名で出したメッセージには、「みなさんから寄せられるもっとも大きな不安は、いつ仕事に復帰できるのか、そしてどうやったら安全に再開できるのかということです」「あいにく、いつ再開できるのかは分かりませんが、それが実現したとき、安全に対処するために手立ては取っています」と記されている。

DGAは、所属会員が仕事を再開するにあたり、取るべき安全対策を検討するために特別委員会を設置。専門家の意見を取り入れながら、他組合と協力してハリウッドとしての安全基準を設けたいという。そして、この委員会のトップに指名されたのが、スティーブン・ソダーバーグ監督だ。「オーシャンズ11」シリーズや「トラフィック」などで知られるが、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、2011年のSFスリラー「コンテイジョン」の注目度が飛躍的に上がっている。

コンテイジョン」は、香港への出張から戻ってきたアメリカ人女性が体調不良を訴えたのちに死亡。同様の事例が世界各地で相次ぐなか、パニックに陥る人々や、ワクチン開発に取り組む医療関係者、デマを広めるジャーナリストなどパンデミックの恐怖をドキュメンタリータッチで描いた力作だ。新型コロナウイルスが蔓延するいま、科学的な考証とシミュレーションに基づいてリアルに描いた点が評価につながった。

米エンタメ業界が新たな安全対策を作るにあたり、パンデミックに詳しく、業界で顔の広いソダーバーグ監督はまさに適任といえそうだ。

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