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口から花、絡み合う女性たち 身体感覚を刺激する吉開菜央特集上映予告編

2020年3月24日 15:00

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第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式招待された「Grand Bouquet」完全版を初披露
第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式招待された「Grand Bouquet」完全版を初披露
(C)Nao Yoshigai

[映画.com ニュース]第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式招待された「Grand Bouquet」で知られ、振付家、ダンサー、映画作家として活躍する吉開菜央監督の特集上映「吉開菜央特集 Dancing Films」の予告編(https://youtu.be/hEFVgW4TEYg)がお披露目された。吉開監督自ら制作した映像には、口から美しい花を吐き出す女、日本家屋で絡み合う女性たち、果実にかじりつく少女など、身体感覚を刺激する幻想的なカットがちりばめられている。

「吉開菜央特集 Dancing Films」は、米津玄師のMV「Lemon」で振付を担当し、自ら出演するなど振付家、ダンサーとして活動するかたわら、映像作品を製作してきた吉開監督の中編、短編作品をセレクト。これまで国内外の映画祭や展覧会で上映されてきたが、初期作品から最新作までが集められ劇場上映されるのは、本特集が初の機会となる。過去に一部の表現について「刺激が強すぎる」という理由で、約50秒にわたる映像が黒塗りで上映された「Grand Bouquet」は、音響を劇場上映用に5.1チャンネルにマスタリングし、黒塗りがない状態となった“完全版”が初披露される。

予告編は、「Grand Bouquet」をはじめ、「ほったまるびより」「静坐社」「梨君たまこと牙のゆくえ」「みずのきれいな湖に」「Wheel Music」など、上映作品の映像で構成されている。「身体のすみずみの感覚に、目を向け、耳をそば立てれば、身体の内側も外側も踊りに満ちている」というテロップに続き、「盛大な輪廻(ワルツ)を共に踊れ」という言葉を合図に、エモーショナルな躍動感あふれる映像が展開する。

吉開監督は、写真家・石川直樹とともに製作した作品群を集め、「吉開菜央×石川直樹 写真映像展in知床」を北海道・斜里町の公民館「ゆめホール知床」で2月に開催。本展のため吉開監督がメガホンを取り、石川がカメラマンを務めた長編映画も製作された。タッグを組んだ石川は、特集上映に関して「手放しの喝采とはまた異なる読後感というか、一瞬もやもやする、でもなんだか清々しい」と印象を明かしている。

「吉開菜央特集 Dancing Films」は、4月11~17日に東京・渋谷のユーロスペースで開催。計6作品をAプログラム(「Grand Bouquet」「ほったまるびより」「静坐社」)とBプログラム(「梨君たまこと牙のゆくえ」「みずのきれいな湖に」「Grand Bouquet」「Wheel Music」)に分けて上映する。スケジュールやチケット情報などの詳細は、近日中に公式サイト(https://naoyoshigai.com/dancing-films)に掲載予定。

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