阿部純子「共感する部分が多かった」と川崎僚監督作で主演、ndjc2019の3本お披露目
2020年2月5日 21:00

[映画.com ニュース] 「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2019」の合評上映会が2月4日、東京・銀座の丸の内TOEIで開催された。
このndjcは、日本映画の振興の一環として文化庁より特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)が委託を受け、2006年度よりスタート。次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指し、プロのスタッフの指導のもと、オリジナル脚本、35ミリフィルム撮影で30分の短編映画を制作する人材育成プロジェクトだ。
ワークショップは昨年夏、例年の15人から20人に参加者を拡大して実施。課題撮影を中心に、その20人から製作実地研修に進む川崎僚、島田欣征、山中瑶子の3人が選出された。8月から9月にかけて3人は講師の指導により脚本開発を行い、10月から今年1月にかけて撮影・仕上げ、1月17日に揃って完成した。
自主映画で注目されている川崎監督作品は「あなたみたいに、なりたくない」。婚活をテーマにしたドラマで、阿部純子、小島聖らが出演した。上映後に舞台挨拶に登壇した川崎監督は「5年ほど前に婚活していて、焦る気持ちがあったが、私自身がどう生きるのかを見られている気がした。同じ思いの人たちにこの問題から解き放たれて欲しいと思って撮った」とし、阿部も「自分の人生にも近く共感する部分が多かった」と語った。
広告映像やPV、CGデザインなどを手掛けている島田監督作品は「Le Cerveau セルヴォ」。SF作品で田中沙依、藤崎絢己らが出演した。島田監督は「日本でSF映画は予算や時間などから難しいが、好きなのでやりたいと思った。男が主人公のイメージが強かったので、いろいろ模索して母親を主人公に設定した」と明かし、母親役を演じた田中は「究極の選択を迫られる役だった」と振り返った。
独学で撮った処女作「あみこ」が、第68回ベルリン国際映画祭に史上最年少で招待された山中監督作品は「魚座どうし」。大人の事情に振り回される小学4年生の少年少女の物語で山中ワールドが展開する。根本真陽、外川燎らが出演。山中監督は今回のプロとの映画制作について、「私は意思疎通する言葉を持っていなかったが、まわりが探ってくださって支えてくれた。映画とは何か考え続け、寄り添うような映画を撮っていきたい」と述べた。
最後にndjc2019の香月純一スーパーバイザーが3作品の総評を述べ、VIPOの松谷孝征理事長が挨拶し、「若い監督たちを応援して欲しい」と締めくくった。
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