常盤貴子、8K時代劇「帰郷」で共演した仲代達矢は「やはりスクリーンがお似合い」
2020年1月17日 17:23

[映画.com ニュース] 藤沢周平の短編時代小説を仲代達矢の主演で映像化した「帰郷」の初日舞台挨拶が1月17日、東京・東銀座の東劇で行われ、杉田成道監督、出演者の常盤貴子と緒形直人が出席した。
かつて親分の罪を被り、故郷を離れた渡世人・宇之吉(仲代)は、老い先を思い故郷の木曾福島の地に30年ぶりにたどり着くが、そこで驚くべき事実を耳にする。時代劇専門チャンネルが史上初となる8K時代劇として映像化し、期間限定上映後の2月8日に放送する。
国民的ドラマ「北の国から」シリーズの演出で知られる杉田監督が、藤沢作品を映像化するのは3作目で「人情と言いますか、人間のひだに触れる部分で、掘れば掘るほど底がある。奥深くやりがいがあるので、楽しい」と魅力を熱弁。一方、「時代劇は消えようとしている」と危機感をあらわにし、「バトンタッチしていかなければ」と決意を新たにした。
仲代の勇姿を捉えたラストカットについては「15回くらい演じていただいた」と明かし、「羊水に帰る穏やかさなのか、未練が残る煩悶なのか。人はどう死んでいくのだろうかという問いを15パターン演じてもらい、撮影には2日間かかった」と強いこだわりを語った。
物語のカギを握るおくみを演じる常盤は、「スタジオに入ってきた仲代さんが、もう何かにつかまっていないと倒れそうなほど弱っていらっしゃって、大丈夫かなと心配したほど」と回想。それがのちに、役作りだったとわかると「実際にはとてもお元気で(笑)。あそこまで役をまとって現場入りする役者さんはなかなかいない」と最敬礼したといい、「やはり仲代さんはスクリーンがお似合い」と圧倒されていた。
また、杉田監督による「優駿 ORACION」で映画デビューし、仲代とも共演した緒形は「ずっと役者として、男としてのあこがれ。約30年ぶりにご一緒できて、飛び上がるほどうれしかった」と再共演に喜びの声。「その間の成長を届けたかった」と意気込んだが、「今回も見事に惨敗で(笑)。何度もお芝居にお付き合いいただいた。反省点も含めて、次の機会にまた食らいつきたい」と意欲を燃やしていた。
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