“世界で最も貧しい大統領”の暮らしぶりを映す クストリッツァ監督のドキュメンタリー予告
2020年1月16日 12:00

[映画.com ニュース]「アンダーグラウンド」の名匠エミール・クストリッツァ監督が、南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカを捉えたドキュメンタリー「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」の予告編が公開された。
収入の大半を貧しい人々のために寄付し、質素でありながらも心豊かな暮らしを実践、その暮らしぶりから「世界で最も貧しい大統領」とも称されたムヒカ。国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出す彼の姿に、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感したクストリッツァ監督は、2014年から撮影を開始。大統領の任期が満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、13年に及ぶ勾留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカの波乱万丈な人生を追う。
予告編では、大富豪のように大金を持っていたら? とクストリッツァに尋ねられ、「だまされないよう必至に警戒するだろう。それを心配するだけの人生さ」とムヒカが答えるシーンからスタート。その後、ムヒカの国民に寄り添った現役時代の仕事ぶり、引退後の生活の映像とともに「政治の世界で探すべきは、大きな心と小さな財布の人物です」と自身の哲学を語る姿が切り取られている。
「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」は3月27日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館で公開。
(C)CAPITAL INTELECTUAL S.A, RASTA INTERNATIONAL, MOE
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