成田凌、「カツベン!」と歩んだ616日を口上で披露「なかなかの声出ていた」
2019年12月14日 18:23

[映画.com ニュース] 周防正行監督の5年ぶりの新作「カツベン!」の公開記念舞台挨拶が12月14日、東京・丸の内TOEI1で行われた。周防監督と出演の成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、竹中直人、井上真央、竹野内豊の主要キャストが顔をそろえた。
開始と同時に会場が暗転し、主演に抜てきされた成田のオーディション風景、活動弁士の特訓に明け暮れる日々、撮影での様子など、この日までの616日をまとめたダイジェストを上映。終了すると成田が現れ、「厳寒の季節、神羅万象、白い吐息を漏らす折から、にぎにぎしきご来館をたまわりまして、厚く厚く御礼申し上げます。私自身、片時たりとも『カツベン!』を忘れたことはございません」と、その思いを約3分にわたる口上に込め、登壇者を紹介して迎え入れた。
見事な弁士ぶりで観客から盛大な拍手を浴び、「こんなに緊張した舞台挨拶は初めて。皆さんに背中を押されて、なかなかの声が出ていたかな。昨日は鼻水とせきが止まらなかったけれど、朝起きたらピタッと止まっていた。これがカツベン、主演の力」と安どの表情。周防監督は、「オーディションで会った時、まさか舞台挨拶で口上をさせることになるとは…。すごいことを強いてしまった」と恐縮しながら語った。
弁士を演じた面々も絶賛し、永瀬は「成田くん、すごい、すごいよ。毎回、上映前に声だけでも流せばいいくらい」と最大級の評価。高良は、「素晴らしかった。僕も口上があると思ってきたけれどなかった。これからもありません」とおどけなら称えた。

成田は前日の公開初日に友人たちと見に行ったそうで、「1人、すごく大きな声で笑うおじさんがいて、それが移って活気のあるにぎやかな感じだった。街でも『見るよ』と声をかけられるようになって、届いたんだなと思った」と万感の面持ち。「この(共演の)方々、周防監督の現場が楽しかった。これからは楽しい現場にするぞという責任感を持ってやっていきたい」と意欲を新たにした。
2020年の目標については、「健吾さんと九州で遊ぶ約束していたので実現したい」と願望を明かすと、高良も「カツベン、やろう。(出身の)熊本と福岡は任せて」とちゃっかりキャンペーン旅行を提案。これに宮崎生まれの永瀬が「僕も乗っかって、宮崎まで下りてほしい」と便乗して盛り上がった。
初めて別の人間が執筆した脚本に挑んだ周防監督は、「(映画を発明した)リュミエール兄弟がつくったシステムは、映画は不特定多数の人が一緒にスクリーンを見るという定義。今は配信などスマホで見られるが、これが原点なんです。皆が映画を見てくれることがうれしい」と感慨深げ。そして、成田が「歓喜雀躍、身の幸せ」と最後も口上で締めくくった。
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