宮沢氷魚が藤原季節のキス待ち!? “おでこコツン”シーン誕生の裏側

2019年12月11日 11:00

ふたりの切ない想いが高まる
ふたりの切ない想いが高まる

[映画.com ニュース] 映画初主演となる宮沢氷魚が共演の藤原季節と同性カップルを演じ、世間の偏見にさらされながらも“家族”になろうとする姿を描いた「his」。宮沢と藤原が額を重ね合わせる瞬間を捉えたカットは、予告編やポスタービジュアルで使用され、作品を象徴するシーンとなっている。メガホンをとった今泉力哉監督がこのほど、撮影秘話を明かした。

「この<おでこをくっつける>という動きは、もともと脚本にはありませんでした」と今泉監督は明かす。「撮影現場で思いつき、氷魚さんにはあえて何も伝えず、季節さんにだけ”静かに近づいていっておでこをくっつけてほしい”と伝えました」と話す。さらに「(宮沢は)季節さんが近づいてきたとき、もしかしたらキスされるのではと考えて演じることになる。そうした緊張感と心のざわめきを狙った」と意図を説明。実際に、宮沢は「キスされると思った」そうで、今泉監督は「狙い通りです」とほほ笑む。

「役者には常に現場でも不安でいてほしい」と語り、役者が演じることに慣れてしまうこと、役を掴んで理解し過ぎてしまうことを怖れているという今泉監督。役者に明確なビジョンを指し示して導くのではなく、役者と一緒にできる限り悩み、共に生み出していく演出スタイルを取っている。

主演を務めた宮沢は、「自由に演技させてもらった」と撮影を振り返るとともに、「だから僕らも悩みましたが、監督が一番悩んでいたと思います」と監督に最敬礼。藤原も、「人を好きになるっていう気持ちに答えはないんだなって、今泉さんと一緒に作品を作って思いました。答えがないところに向かうときは、めちゃくちゃ苦しいですが、そういう答えのないものを撮ろうとするのが“今泉映画”の真髄なんだなと思いました」と感慨深げに語っている。

his」は、2020年1月24日から全国で公開。

(映画.com速報)

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