柳楽優弥×KENTARO監督「ターコイズの空の下で」ドイツの映画祭で2冠!
2019年12月3日 09:00
[映画.com ニュース] 柳楽優弥が主演を務めた映画「ターコイズの空の下で」(英題:UNDER THE TURQUOISE SKY)が、ドイツで開催された第68回マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭で上映され、「才能賞(TALENT AWARD)」と「国際映画批評家賞(FIPRESCI INTERNATIONAL CRITICS AWARD)」をダブル受賞したことがわかった。
日本、モンゴル、フランスの3カ国による合作映画となる本作は、パリ在住のアーティスト・KENTAROの長編デビュー作。柳楽のほか、麿赤兒、モンゴルのスーパースター、アムラ・バルジンヤムが共演している。物語の中心人物となるのは、大企業の経営者を祖父に持つタケシ(柳楽)と、競走馬を盗んだ罪で逮捕されたモンゴル人の男アムラ(バルジンヤム)。果てしなく広がるモンゴルの空の下、言葉も通じず、価値観も異なる2人のユーモラスな旅が描き出されていく。
マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭は、ビム・ベンダース、ラース・フォン・トリアー、ジム・ジャームッシュ、青山真治をはじめ、数多くの新人監督の才能を見出してきた歴史ある映画祭。連盟に加盟する審査員が全作品を見たうえで選出する「国際映画批評家賞」では、「映像、デザイン、ストーリー、演技、音楽、そしてサウンドデザインといった映画を構成する全ての要素を網羅しながら、多岐にわたるジャンルをとてもユーモラスに混ぜ合わせている。映画芸術作品としての完成度が非常に高い」と評価。かつて「R.W.ファスビンダー賞(R.W. FASSBINDER AWARD)」と呼ばれていた「才能賞」は“型破りかつ優れた才能を感じる作品”という観点で観客投票が行われ、最大票を得た本作が栄冠に輝いた。
オープニング作品に選出されていた「ターコイズの空の下で」は、映画祭開催前から大きな注目を集め、6回の公式上映は全てソールドアウト。2部門での受賞を経て、最終日には追加上映が組まれていた。上映前の挨拶(11月22日)に登壇した柳楽は「こんにちは。柳楽優弥です。ドイツに来るのは今回が初めてです。ドイツは寒いですが、人はあたたかいですね。来ることができて嬉しいです」と英語で話すと、場内は大盛り上がり。「モンゴルの素晴らしい俳優陣の方と共演できたということはすごい経験でした。僕にとって初めての合作映画だったので。それで、急にプレーリードッグを食べたりだとか、モンゴルのゲルの中にネズミが入ってくるとか、東京に住んでいると味わえないことがあった」と撮影を振り返った。
授賞式に出席したKENTARO監督は「国際映画批評家賞」の受賞時に「このような映画がこれほど多くの方々に受け入れられたことに、非常に感銘を受けました」「この国際映画批評家賞の受賞が、私の人生で初めての映画賞受賞となりました。心から感謝いたします」と胸中を吐露。さらに「才能賞(TALENT AWARD)」を獲得した際に「ここにきて、色々なことに驚かされました。まず、この映画をここでプレミア上映できたこと。これほどあたたかい歓迎を受けたこと、正直なところ、想像をはるかに上回るような歓迎です。本当に感激しました。このような賞を受賞でき、さらなる挑戦に対する自信がわいてきました。本当にありがとうございます。永久的なことなどないこの世の中で、確かなものは美と愛です」とコメントを寄せていた。
「ターコイズの空の下で」は、20年公開予定。
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