カニエ・ウェストのドキュメンタリーが公開 ジェームズ・タレルのプロジェクト内部を撮影
2019年11月29日 11:00
[映画.com ニュース]カニエ・ウェストの最新アルバム「ジーザス・イズ・キング」のリリースに合わせ、北米の350館以上のIMAXシアターと、他国125館以上のIMAXシアターで10月25日(現地時間)にプレミア公開され、大ヒットを記録した同タイトルのドキュメンタリーが、12月6日から3日間、池袋グランドシネマサンシャインで限定公開されることが決定した。
本作は、アリゾナ州北部の都市・フラッグスタッフのペインテッド砂漠にある、アーティストのジェームズ・タレルによる大規模プロジェクト「ローデン・クレーター」で行なわれたカニエの人気ゴスペル・イベント「サンデーサービス」(日曜礼拝)のパフォーマンスを、今夏に収録したもの。本作が「ローデン・クレーター」の内部を撮影した世界初公開の映像となり、音楽ファンだけではなく、アート業界からも高い関心が集まっている。また、カニエ自身が所有するワイオミング州のコーディにある牧場でも撮影された。
「ローデン・クレーター」は、死火山の噴火口とその周囲を、天文台につくり変える壮大なプロジェクトで、1972年から天文学者や建築家らとともに制作を開始。半世紀近く経った今も完成しておらず、タレルのライフワーク・プロジェクトとなっている。アートや建築に深い造詣を持つカニエは、昨年12月に「ローデン・クレーター」を訪れ、今年1月には「ローデン・クレーター」プロジェクトへ1000万ドル(約10億8600万円)もの巨額の寄付を行なっている。
本作では、最新アルバム「ジーザス・イズ・キング」の収録曲は勿論、カニエによってアレンジされた伝統的なゴスペル13曲をサンデーサービス聖歌隊が演奏。監督は、以前からカニエのミュージックビデオを手掛けてきた、イギリス人フォトグラファーのニック・ナイトIMAX限定で公開され臨場感溢れるサウンドと鮮明な映像を体験できる。
日本版特報と、メイキング映像もyoutubeで公開され、特報は、最新アルバム収録曲「Selah」に乗せて、本作のオープニングにもなっている「ローデン・クレーター」の空撮映像からスタート。そして、「ローデン・クレーター」内部やゴスペル聖歌隊の映像がたたみ掛けられる。またメイキング映像には、「自分は伝道師でゴスペルを広めることが使命」と語るカニエのナレーションや、撮影方法について語るジェームズ・タレル、歌唱するゴスペル聖歌隊をニック・ナイトとともに自ら撮影しスタジオでMA作業をするカニエの姿のほか、マルコによる福音書からの言葉などがインサートされている。