東京フィルメックス開幕、急きょ交代のトニー・レインズ審査委員長「力強い作品そろっている」
2019年11月23日 20:14

[映画.com ニュース] アジアの映画作家を発掘、育成してきた映画祭「第20回東京フィルメックス」が11月23日に開幕。オープニングセレモニーがメイン会場の有楽町朝日ホールで行われた。
コンペティション部門の審査委員長を務める予定だった香港のシュウ・ケイ監督が同地区の民主化デモの影響で来日が不可能になり、急きょ、ディレクターの市山尚三氏が映画批評家でキュレーターのトニー・レインズ氏に依頼。審査員を代表しての挨拶を求められたが、この日の朝に日本に到着したばかりで「(ほかの審査員と)さっき会ったばかりで、代表の挨拶は難しいけれどやってみましょう」とおどけた。
レインズ氏は2016年の第17回大会以来の審査委員長。「一生に一度のことだと思っていて驚いたけれど、フィルメックスを助けたいと喜んで来ました。ここに立てるのは名誉なこと」と笑顔。さらに、「今年のコンペも力強い作品がそろっているようだから、難しい審査になるのではないかと思う」と推察した。
その他の審査員は、第1回のオープニングを飾った「ブラックボード 背負う人」に出演したイランの女優ベーナズ・ジャファリ、「アイカ(原題)」(2018)でカンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞したカザフスタンのサマル・イェスリャーモワ、写真家の操上和美氏、深田晃司監督が務める。コンペにはアジア各国から10作品が選出され、日本からは広瀬奈々子監督のドキュメンタリー「つつんで、ひらいて」、中川龍太郎監督の「静かな雨」が出品される。
レインズ氏は、「前回(のオープニングで)は安倍晋三首相に関連したジョークを言ったけれど、ちょっと時差ボケで今は言えない。英気を養って、クロージングでジョークを飛ばしたいね」と話し、会場を和ませた。セレモニーに続きオープニング作品のロウ・イエ監督の「シャドウプレイ」が上映された。
第20回東京フィルメックスは、12月1日まで開催。
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