「AKIRA」声優の岩田光央&佐々木望、舞台挨拶で約30年ぶりに共演
2019年11月1日 19:49

[映画.com ニュース] 大友克洋原作の伝説的アニメーション「AKIRA」が11月1日、第32回東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX部門で上映された。東京・六本木にあるEXシアターでは、声優の岩田光央(金田役)と佐々木望(鉄雄役)が舞台挨拶に立った。
「AKIRA」がスクリーンに初登場したのは、1988年。その人気は国内にとどまらず世界各国へと広がり、日本アニメ史を語る上でも欠かせない作品として語り継がれてきた。2019年は、物語の舞台と同じ記念すべき年でもある。
MCが「作品に時代が追いついてしまいましたね」と切り出すと、佐々木は「まさか時代が追いついて、追い越すなんて。あの時は思ってもみませんでしたよね」。岩田も、「ですね。正直、オリンピックが東京に決まりましたとなった時に、『おいおい大友さん、預言者か!』と、ネット上もざわついていましたよね(笑)」と声を揃えた。
約30年ぶりの共演になるというふたりだが、岩田は製作当時を振り返った。「キャスティングの時はオーディションだったのですが、3次審査まであって、3次で佐々木さんに初めてお会いしたんです。あの時、佐々木さんの声を初めて聞いた時、『あっ、鉄雄だ!』と一瞬で思いましたよ。そのくらいぴったりな人だと思った記憶があります」。佐々木も、「自分はデビューしたてだったので、ほとんど右も左も分からない中でのオーディションでした。ただ、岩田さんは子役からの長いキャリアをお持ちで、僕もそのご活躍を見ていましたのでので、お会いした時に『わ、本物だ!』とまず嬉しくて、本当に光栄でありがたい経験になりました」
80年代後半、「AKIRA」には当時のアニメーションとしては史上最高額といわれる製作費が投じられ、製作過程も特殊な方法で試みられたといわれるが、佐々木は声の録音方法について説明する。「普通、アニメは既に息継ぎのポイントや、尺が決まっていて、そこに声を載せるというのが当たり前になっていました。でも『AKIRA』では、プレスコと言って、先に声を撮るのです」。岩田も「面白かったのは、事前に台本と絵コンテを渡されて。贅沢にも大友さんの絵コンテを渡されたのを元にして、プレスコで想像しながら演技をして、声を録音していく。少しずつ、間に休みを入れながら収録するから、亀の歩みたいに、1年以上の長い収録期間がかかりました」と解説した。
トークショーのラストは、ふたりによる金田と鉄雄の声でのセリフが披露され、客席を沸かせた。第32回東京国際映画祭は、11月5日まで開催。
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