31年ぶりの劇場公開 鬼才デニス・ホッパー監督作「ラストムービー」予告編&ポスター
2019年10月11日 10:00

[映画.com ニュース]4Kスキャンと修復が施され、12月20日から1988年以来31年ぶりに劇場公開される、デニス・ホッパーの監督第2作「ラストムービー」(71)の予告編とポスタービジュアルが公開された。
インディペンデント映画史上空前の興行収入を叩き出した初監督作「イージー★ライダー」でカンヌ映画祭・新人監督賞受賞、アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、一躍時代の寵児となったホッパーが、最終編集権を含む完全なクリエイティブの自由を得た念願の企画。
しかし、完成した映画は1971年ベネチア国際映画祭で好評を博すが、難解な内容と前衛的な構成に困惑した、当時のユニバーサルのトップでありハリウッド最大の権力者だったルー・ワッサーマンが再編集を指示。それをホッパーが拒絶したことで、映画は短期間での公開後ほぼお蔵入りの状態となった。この騒動でますます酒とドラッグに溺れたホッパーは、映画監督としてはその後約10年間の空白期間を迎えることになった。映画とは、芸術とは何かを問いかける、過激な芸術映画にして失われた傑作をスクリーンで確認できる貴重な機会だ。
標高3800メートルにあるペルーの村で、ハリウッド映画のロケーション撮影が行われた。映画撮影に魅せられた村人たちは、撮影隊が去ったあと自ら本物の映画を作りはじめる。すべての行為は本物となる。暴力や死でさえも。現地に残ったスタントマンのカンザスは村人たちの映画撮影に巻き込まれ、狂気の世界へと入り込んでいく。
この度、公開された予告編では、冒頭にストーリーが説明された後に 、馬に乗りテンガロンハットを被ったデニス・ホッパー演じるカンザスの姿、監督役を演じるサミュエル・フラーの姿も確認できる。ハリウッドの映画撮影を見ていた村人たちが、フィクションとリアルの区別がつかず、次第に不穏な空気に包まれていく様が映され、遂に村人たちが“映画”の真似を始めて、藁のような草で作ったカメラで撮影を始める。カンザスは、その村人たちの作る映画の主役に抜擢され、村人たちの狂気に巻き込まれていく様子が切り取られている。
「ラストムービー」は、12月20日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。
(C)1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved
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