「ケンとカズ」小路紘史監督の新作「辰巳」に遠藤雄弥、森田想、佐藤五郎!
2019年10月11日 05:00
[映画.com ニュース] 「ケンとカズ」で注目を浴びた小路紘史監督による長編映画第2作「辰巳」の主演を遠藤雄弥が務め、森田想、佐藤五郎が出演することが決定。3人は、応募者1500人が集ったオーディションを経て選出された。小路監督は「3人は1500人の応募があったオーディションの時から特別で、一緒に映画を創る喜びを噛み締めながら現在『辰巳』を撮影中です! みんながビックリするくらい面白い映画になると思いますので覚悟してお待ち下さい!!」とコメントを寄せている。
第28回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の作品賞を受賞した「ケンとカズ」以来、小路監督にとって2年ぶりの長編作品。「自分の作る映画はエンターテイメントであり続けたいと考え、常にシンプルな構造を持ち、複雑なキャラクターが登場し、どんどん物語が動いていくストーリーづくりをしたい」という信念から生まれたのは、ヤクザ稼業で金を稼いでいる男とその相棒、そして不良少女を軸にした物語だ。
ヤクザ稼業で金を稼いでいた辰巳(遠藤)は、不良少女・葵(森田)の家族が殺害される現場に遭遇し、彼女を助けることに。復讐を誓う葵は、辰巳に助けを求めるのだが……。2人の登場人物の出会いから、関係性が作られていく過程が描かれ、様々な事情を持つキャラクターがぶつかり、引き寄せ合っていく。「ボーイ・ミーツ・ガール」の展開と、大胆に進行するストーリー展開が見どころとなっている。
主演映画「それでも、僕は夢を見る」をはじめ、ドラマ「名もなき復讐者 ZEGEN」「ボイス 110緊急指令室」にも出演した遠藤は「小路監督は、前作の長編映画『ケンとカズ』では自主での映画製作のスタイルでした。今作の『辰巳』も自主映画です。この小路さんの映画作りに対する覚悟と想い。これに死ぬ気で応え、反映し、調和され少しずつ完成に近づいて行く日々の現場は、とても豊かで貴重な時間が流れています」と胸中を吐露。「小路組全員の想いが作品に向かっています。そして、撮影の日々で、傑作になる可能性を確かに感じています」と自信をにじませている。
ヒロイン・葵役の森田は「最初のオーディションを受けた時から、小路さんの眼差しがあまりにも真っ直ぐで眩しかったので、この方を信じてお芝居が出来たら楽しいだろうな、と思いました。その直感は正解で、また光栄なことに、魅力溢れる役を頂きました。既に素晴らしい映像ばかりで毎日興奮しています」と告白。一方、主人公の相棒役に扮する佐藤は「小路紘史監督の前作は僕にとって特別な存在でした。出演していた役者に対して初めて嫉妬を覚えた作品でもありました。日常、諦めないという信念を持っていれば必ず近くに行けると思っております」と語っている。
「辰巳」は、MotionGallery(https://motion-gallery.net/projects/shoji_project2)でクラウドファンディングを実施中(期間は12月16日まで)。2020年後期の公開を予定している。