マーベル映画批判のスコセッシ、実は「ジョーカー」監督を希望していた?
2019年10月10日 14:00

[映画.com ニュース] マーベル映画は「映画ではない」と発言して物議を醸している巨匠マーティン・スコセッシ監督が、実はライバルのDC映画「ジョーカー」でメガホンをとるつもりだった可能性があると、米ハリウッド・レポーターが報じている。
「ハングオーバー!」シリーズのトッド・フィリップス監督がメガホンをとった「ジョーカー」は、現在世界中で大ヒットを記録している。米ワーナー・ブラザースが2017年に「ジョーカー」の製作を発表した際、実はスコセッシ監督がプロデューサーに名を連ねていた。だが、完成作からは名前が消えているため、どのような役割を果たしたのか分かっていない。関係者によると、スコセッシ監督は自身の監督候補作として「ジョーカー」にプロデューサーとして関与していたという。
16年、フィリップス監督が自身の映画化案をワーナー・ブラザースのケビン・ツジハラCEO(当時)らにプレゼンテーションを実施。7000万ドルという、アメコミ映画としては低予算でゴーサインを取りつけた。時期を同じくして、スコセッシ監督は念願の企画「アイリッシュマン」の準備に力を入れていったという。
ワーナーがスコセッシ監督をプロデューサーに起用した理由について、ジョーカー役をスコセッシ作品常連のレオナルド・ディカプリオにオファーするつもりだったからだという憶測があるが、複数の関係者がこれを否定。フィリップス監督がジョーカー役として検討したのは、ホアキン・フェニックスのみだ。
別の関係者は、「ジョーカー」の舞台であるニューヨークで撮影するにあたり、ニューヨーク在住のプロデューサーの力が必要だったからだと説明するが、スコセッシ監督でなくてはならない理由にはならない。答えは、スコセッシ監督のフィルモグラフィーを見れば明白であると、ハリウッド・レポーターは指摘。スコセッシ監督がプロデューサーや製作総指揮を務めた作品の大半は、自身の監督作として企画開発を行ったもののなんらかの事情で降板した作品か、新人監督のために名前を貸した作品だ。「ジョーカー」のフィリップス監督がベテランであることを考慮すると、当初は自らメガホンをとる予定だったと見るのが自然といえる。
なお、 Netflixのオリジナル映画として完成したスコセッシ監督最新作「アイリッシュマン」の評価は非常に高く、アカデミー賞で「ジョーカー」と対決する可能性もありそうだ。
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