草なぎ剛、う余曲折経て「台風家族」公開に感慨「ようやくたどり着くことができた」
2019年8月31日 16:52

[映画.com ニュース] 俳優の草なぎ剛が主演の映画「台風家族」の初披露イベントが8月31日、東京・スペースFS汐留で行われ、草なぎと共演のMEGUMI、甲田まひる、市井昌秀監督が舞台挨拶に登壇した。
当初は6月の公開を予定していたが、草なぎの弟役で出演の新井浩文被告が強制性交罪で逮捕、起訴されたため延期に。出演シーンはそのままだが、ポスターから写真やクレジットを削除した上で9月6日に初日が決まった。
草なぎは、「う余曲折、いろいろなことがあってようやく公開にたどり着くことができました。これも皆さんの応援のおかげです。映画が公開されることは普通だと思っていたけれど、こういうことになって公開できることが本当に幸せです」と神妙な面持ち。「デリケートな問題だけれど、去年の夏に僕たちが傾けた情熱は、皆さんの心にふれるものがあると思う」と力強く語った。
撮影が行われた昨夏の栃木は酷暑で、「あまり暑いということは言いたくないけれど、本当に暑くてどうしても言ってしまう。誰も熱中症にならなかったのは奇跡」と述懐。さらに、「今までの撮影で一番暑かった。監督、なんであそこを選んだんですか」と市井監督にクレームを入れた。
市井監督は、「本物の汗が撮りたかったので、狙いです」と冗談交じりに釈明。MEGUMIは熱中症の症状が出たことを明かしつつ、「暑かったから皆で支え合い、何とか楽しく過ごすことができた。仲がいいというより家族のような気分で、共演者とこんなに近くなれた現場はあまりない」と肯定的にとらえた。
父親が銀行強盗で得た金をめぐり、子どもたちが取り分を多くしようと策略をめぐらせる異色のホームドラマ。草なぎは、「今までやった中で一番クズでどうしようもない役。本当にしつこくて、そこまでこだわっているのは逆にすごいと思い、最後は尊敬に変わった」と振り返った。
出演者にはそれぞれの役の詳細なプロフィルが渡されたそうで、MEGUMIは「お兄ちゃんが草なぎさんだし、クズと思う感覚が分からなかった。でも、私が12歳の時に兄が下着を盗んでブルセラに売ったという一文で、その気持ちを持っていこうと思った」と説明。草なぎは「初めて聞いた」と応じたが、実は本人のプロフィルにも同様のことが書かれており、「読んでいないのがバレちゃった。でも大丈夫。それを踏まえてやっていたので問題ナッシングです」と自己弁護でごまかしていた。
それでも、「おくら入りが一番悲しいので、応援してくれた皆さんに感謝です。とても面白い映画で、声を出して笑うところもたくさんある。そして、最後には温かいものを持って帰ってください」と強調。市井監督も、「映画はお客さんに届いて初めて完成なので、ここに立てていることがありがたい。欲望むき出しの映画。煩悩の数の108分、じっくり楽しんでください」と語った。
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