セレブが愛するNY5つ星ホテルの魅力とW・アレンの不在 菊地成孔×森直人がトーク
2019年8月28日 14:00

[映画.com ニュース]米ニューヨークにある伝説の5つ星ホテルの魅力に迫るドキュメンタリー映画「カーライル ニューヨークが恋したホテル」の大ヒット記念トークイベントが、8月27日Bunkamuraル・シネマで開催され、音楽家の菊地成孔氏と映画評論家の森直人氏が作品を語った。
映画は、マンハッタンで1930年に創業、1泊200万円もするスイートルームを擁し、名だたるセレブたちが訪れる世界初の5つ星ホテル「ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル」の魅力を、ジョージ・クルーニーやソフィア・コッポラらカーライルを愛する総勢38人のスター、個性的なホテルスタッフの証言でひも解いていく。
本作の監督マシュー・ミーレーが、ニューヨークとセレブの素顔を引き出した過去作「ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート」(13)をはじめ、「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」(16)という2作を挙げ「マシュー・ミーレーは、ニューヨークの五番街にある、アイコン的存在の建物を6年間撮り続けている」「今回が3部作の完結編になる」と今作の位置づけを紹介し、「映画に出てくる登場人物の半分以上を知らなくてもおもしろい」「嘘偽りのない素材を使ってキラキラした夢みたいな世界を作る監督」とミーレーの手腕を称えた。
その一方で、「カーライルホテルといえば、バーではウッディ・アレンが毎週クラリネットを演奏していて、アカデミー賞の会場に行くのを拒否する口実にもなっている。なんならライブシーンも使われてもいいはずなのに、ウッディ・アレンの不在が残念」と吐露。#MeToo運動の影響で、アレン監督の養女への性的虐待疑惑が報道されたためだろうと、その理由を明かした。
森氏は1930年というホテル創業年に触れ「ニューヨークの時代の変遷がばっちり刻まれている」と解説し、「トランプタワーも5番街にある」と、話題は現代アメリカへ。菊地氏は「9.11とリーマンショックという大きなダメージを2回も負ったが、倒れるのではなく更に力をつけた」とニューヨーク、アメリカの力を称える一方で、トランプ政権に代わり、時代が変わったと分析。「コスパ重視の流れにあり、地代の高騰など高級デパートが閉店に追いやられ、昔ながらの街並みが変わりつつある」とも語った。
そのほか、様々なセクションで働く人々の姿についても触れ、「スタッフの仕事論」(森)、「ドライに割り切った個人主義ではなく、職場に対して伝統があることを誇りを持って働いている」(菊地)と、見どころを紹介した。
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