ピカソも驚嘆の“奇想の宮殿”をたった一人で作った男の話「シュヴァルの理想宮」12月13日公開

2019年8月19日 07:00


郵便配達員がたった一人で石を拾い集め、すべて手作業で築き上げた宮殿
郵便配達員がたった一人で石を拾い集め、すべて手作業で築き上げた宮殿

[映画.com ニュース]フランスの田舎町の郵便配達員が33年の歳月をかけて一人で築き上げ、ピカソやアンドレ・ブルトンが絶賛した奇想の宮殿の誕生秘話を映画化した「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」の公開が、12月13日に決定した。

「シュヴァルの理想宮」は、郵便配達員のジョセフ=フェルディナン・シュヴァル(1836~1924)が、たった一人で石を拾い集め、すべて手作業で築き上げたフランス南東部の村に存在する宮殿。1879~1912年までの33年間、 9万3000時間を費やし完成。アンドレ・ブルトンを筆頭にシュルレアリスムの作家らに見出され、素朴派唯一の建築として高い評価を受け、1965年には仏政府の重要建造物に指定された。

周囲に変人と噂されながらも、ある日変わった形の石に躓いたことをきっかけに、愛娘のためおとぎの国の宮殿を手作りするという途方もない夢を実現したシュヴァル。来る日もたった一人で石を運び続けた、寡黙で不器用な男の挑戦を支えた愛と夢想の物語を、ニルス・タベルニエ監督が映画化。シュヴァルを「レセ・パセ 自由への通行許可証」でベルリン国際映画祭男優賞を受賞した名優ジャック・ガンブランが演じ、夫を傍で見守り支える妻役に「ゲンスブールと女たち」のレティシア・カスタ。撮影はほぼ全編を通し、理想宮で行われた。

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」は、12月13日から全国で公開。

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