三池崇史監督×椎名桔平、24年前の映画「新宿黒社会」を振り返る
2019年7月18日 14:00

[映画.com ニュース] 三池崇史監督の劇場長編映画デビュー作となる「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」(1995)が7月17日、埼玉・川口市で開催中の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019」で上映され、三池監督と主演の椎名桔平、土川勉プロデューサーが来場した。
ジョージ・ルーカス、クリント・イーストウッド、スティーブン・ソダーバーグ、三池崇史という日米4人の監督のデビュー作を上映する特集「トップランナーたちの原点」の1本。新宿・歌舞伎町で、チャイニーズ・マフィアと日本のやくざの抗争を追う中国残留孤児二世の刑事(椎名)を主人公に、壮絶な黒社会の抗争を描き出すピカレスクロマンとなっている。
24年前の映画を見て、「今と変わらない。進歩していないな」と笑った三池監督は、「面白い映画を撮りたいというエネルギーだったんだろうと思うんですけど、不思議な感じがしますね。最新作(『初恋』)も新宿を舞台にしていますが、同じ街なのにここまで自由自在に出来なくなっています。今はヤクザものって、それ自体がファンタジーになっているんですけど、このときはまだそういうリアルな気配があった時代でしたね」としみじみ語る。
一方の椎名は「バイオレンス映画は、石井隆さんの作品でやらせていただいていたんですが、この映画は家族愛の一面も混在しているやりがいのある役だった」と述懐。さらに「これが31歳の時だから、この2、3年前まではアルバイトをしていました。役者で食うことが夢だったんで、主役で映画をやらせていただけたということは、よほどうれしかったことだと思います。それで確かこの映画から月9に行ったんですよ。これは本当の話なんですよ」と付け加え、会場を沸かせた。
映画「女衒 ZEGEN」「黒い雨」などで助監督につくなど、今村昌平監督に師事していた三池監督だが、本作は「今村監督が俺の作品の中で見た唯一の作品かな」という。「今村監督には初日に来てもらって。宣伝のためにコメントをもらおうとしたんですけど、あの人はなかなか手強い人で。宣伝になるようなコメントは言わないんですけど、でもエレベーターを見送る際に『なんだか分からなかったけど面白かったよ』と言ってくれて。嫌な親父だなと思った記憶がありますね。昨日のことのように思い出しますね」としみじみ。さらに思い出したように「そういえば初日に、井筒和幸監督が見に来てくれていましたね。『おもろかったで』と言ってくれて。この人、本当に映画が好きなんだなと思いましたよ」と付け加えた。
そんな流れで、「僕はこんな映画を撮っているのに、日本映画監督協会に一度も呼ばれたことがないんです。オリジナルビデオ出身なので、あれは映画じゃないと思われていたんでしょうね。でもそれが海外の映画祭で勝手に賞をもらって。いつの間にか映画として公開されて。それから映画を撮れるようになった感じなので、きっと声をかけそびれたんでしょうね」と笑いながら付け加えた。映画祭は21日まで。
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