松岡茉優主演「蜜蜂と遠雷」予告完成! ブルゾンちえみが“異質な存在”として出演
2019年7月15日 10:00
[映画.com ニュース] 松岡茉優が主演を務め恩田陸氏の小説を実写映画化する「蜜蜂と遠雷」の予告編と本ポスターが披露され、お笑い芸人のブルゾンちえみが出演していることがわかった。実写映画初出演となったブルゾンは、ジャーナリスト・仁科雅美(にしな・まさみ)役に挑戦。「(オファーは)すごく嬉しかったです。初めての映画ということもありましたし、さらに『蜜蜂と遠雷』は、もともと買って読んでいた作品でもあったので、ダブルで感慨深かったです」と胸中を吐露している。
“復活の神童”栄伝亜夜(松岡)、“不屈の努力家”高島明石(松坂桃李)、“信念の貴公子”マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)、“祝福の異端児”風間塵(鈴鹿央士)といったピアニスト4人が、国際コンクールでの熾烈な戦いを通して刺激し合い、葛藤し、そして成長を遂げて“覚醒”していくさまを描く。「愚行録」の石川慶監督がメガホンをとっている。
予告編では、亜夜たちの“異なる境遇”を活写。ピアノ演奏への迷いを抱える亜夜、圧倒的な才能の壁に苦悩する明石、自身が目指す“クラシック”と恩師の指導の狭間で揺れるマサル、底知れぬ才能でコンクールに波乱を巻き起こす塵。映像の終盤では、それぞれの葛藤、背負ってきた思いを乗せ、4人がコンクールに臨むさまが映し出される。本ポスターは、若きピアニストたちの力強くも華麗な姿とともに「私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?」というコピーが添えられている。
ブルゾンが演じる仁科は、明石の同級生であり、彼の国際コンクール挑戦に密着しているジャーナリストだ。「松坂桃李さん演じる明石の幼なじみ役をやらせてもらったのですが、『同級生男子にどうやって接してたかな~?』と中学や高校時代を思い出しながら、松坂さんを同級生だと思い込む作業をしました(笑)」と振り返り、「私のやった役は『一番視聴者に近い存在だな』と感じたので、とっつきやすい存在になったらいいな、というのを心がけました」と告白。完成した作品を「『素敵だ!』と強く思いました」と絶賛しつつ「現実的な話なんだけど、どこか違う世界、夢の世界に入りこんだような気持ちになり、儚く切ない気持ちにもなりました。老若男女、誰もが楽しめる作品」と感想を述べている。
石黒裕亮プロデューサーは「雅美という存在は、世界的に名高いピアノコンクールという場で、唯一クラシックに詳しくない、ある意味“異質”な存在」と説明。「でも、彼女がいるからこそ、原作『蜜蜂と遠雷』は、より多くの人が世界に入り込めた。映画では、そんな雅美の役割を、より強くしたい思いでブルゾンさんにオファーしました。なにせ、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士ら役者たちが勢ぞろいする中で、女芸人という“異質”な存在です。しかしそんなチャレンジを、ブルゾンさんは見事こなしてくれました!」とコメントを寄せている。
「蜜蜂と遠雷」は、10月4日から全国公開。
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