劇場版「Gレコ」第1部は「行け!コア・ファイター」 富野由悠季総監督が「お子さんの目で楽しんで」
2019年7月10日 21:00

[映画.com ニュース] 富野由悠季が総監督として2014年に手がけたテレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」に新作カットを大幅追加し、全5部作で公開される劇場版の第1部「ガンダム GのレコンギスタI『行け!コア・ファイター』」が、仏パリで行われた「第20回Japan Expo」で7月5日(現地時間)、世界初上映された。
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」シリーズの原作者である富野が「∀ガンダム」以来約15年ぶりに手がけたテレビシリーズの「ガンダム」作品。はるかな未来“リギルド・センチュリー”を舞台に、高性能モビルスーツ「G-セルフ」のパイロットとなった少年ベルリ・ゼナムが、エネルギー源“フォトン・バッテリー”をめぐる戦いに身を投じ、その過程で自身の出自の秘密にも向き合っていく。
上映前には、渡仏した富野監督が集まったファンに向けて「『Gのレコンギスタ』というタイトルには『ガンダム』というタイトルが付いていますが、基本的に『ガンダム』とは関係がない作品です。ですから『ガンダム』という作品を知っている人には『理解ができない』と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時に多少の人気を手に入れました」と挨拶。さらに、「日本では深夜にしかオンエアされませんでしたので、僕にとっては公開したという意識がございません。だけど、今言いました通り、一部の若い方の支持を得られましたので、だったらきちんと作り直そうと思いまして、劇場版という形で作ることになり、今日ようやくこちらで初めて公開することができます」と劇場版製作の経緯を説明した。「ですから、ここにいらっしゃる方にはちょっとお願いなんですけれど、みなさんのお子様に見ていただくように宣伝をしていただけると、とてもうれしく思います」と語り、「大人の人は楽しんでいただく必要はありませんが、お子さんの目で見て楽しんでください」と呼びかけた。
劇場版「ガンダム GのレコンギスタI『行け!コア・ファイター』」は日本でも2019年に展開予定。