斎藤工、永野ら「チーム万力」の新作「MANRIKI」短編版お披露目「魔物を生み出した」
2019年6月8日 21:08
[映画.com ニュース] 開催中の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF)2019」で、俳優の斎藤工、お笑い芸人の永野、ミュージシャンで俳優の金子ノブアキらによる映像制作ユニット「チーム万力」による映画「MANRIKI」のSSFF版がお披露目された。
昨年の同映画祭で製作を発表し、斎藤が「齊藤工」名義で企画・プロデュース、永野が原作・脚本を手掛け、金子が音楽を担当。永野の脳内イメージを具現化した不条理な物語で、オリジナルの長編は11月29日の公開が決まっている。
SSFF版は文字通りこの日が唯一の上映となり、永野は「単に短くしただけではなく、全然別のもの。ザックリ言うと(長編の)長い予告編みたい」とニヤリ。金子は、「初めて見たけれど、ビックリした。面白いことをするよね」と感心した表情を見せた。
さらに音楽に関しても、製作発表用につくった曲が主題歌となり「自由にやらせてもらえることが大事で、自分のスタイルで十分な時間を使えた」と満足げ。長編映画は初挑戦だった清水康彦監督も、「何をやっても初めての感じで楽しかった」と笑顔で振り返った。
俳優として参加したラップグループ「DOBERMAN INFINITY」のSWAYに対し、斎藤が「役割を果たした以上に、いとおしいキャラクターを演じてくれて、この作品を高いところに導いてくれた」と大絶賛。SWAYは、「今日はドッキリですかね」と照れることしきりだ。
長編は6月27日に開幕する韓国・プチョン国際ファンタスティック映画祭でワールドプレミアが行われる。斎藤は、「魔物を生み出してしまったが、天使でもあるのでこれからどう展開していくのか。何かを感じてしまったら、共犯者になってください」と呼び掛けた。
また、同ユニットによる「DEATH BIKE」も上映。斎藤の監督作「COMPLY+-ANCE」が来年2月に公開されることも発表され、「現在の座標を示すのがコンプライアンスで、批判するのではなくもっとシニカルな角度で見れば日本の現状に気付ける作品です」と意図を語った。