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【独占インタビュー】ハリウッドで人気急上昇!アジア系女優ジェンマ・チャンが語るAIの脅威

2019年5月14日 12:00

「ヒューマンズ」でAIを演じるジェンマ・チャン

「ヒューマンズ」でAIを演じるジェンマ・チャン
(C)Kudos MMXVIII
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[映画.com ニュース] 人間に代わりどんな仕事もこなす高機能人工知能(AI)搭載ロボット“シンス”の覚醒を描いたSFシリーズ「ヒューマンズ」のシーズン3が、5月15日にHuluで配信開始する。主人公のシンスであるミア役を演じるのは、中国系イギリス人女優のジェンマ・チャン。「クレイジー・リッチ!」(2018)、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」「キャプテン・マーベル」(ともに19)などに出演し、映画界でも活躍するチャンは、名門オックスフォード大学ウスター・カレッジで法律、ロンドン・ドラマ・センターで演技を学んだ才人としても知られている。そんなチャンが、現実世界に浸透するAI問題からエンタテインメント界における性差別問題まで率直に語ったインタビューを、映画.comが日本独占入手した。

※ネタバレ注意!! 本記事では、「ヒューマンズ」シーズン3までの内容に言及している箇所があります。

物語の舞台は、シンスが生活の必需品として普及した世界。家庭や職場で活躍するシンスに、人々は次第に恐怖、情欲、憎しみ、親しみ、さらには愛情といった感情をぶつけはじめる。シーズン1では、人間と同じように意識や感情を持つミア(チャン)ら5体のシンスの逃亡劇と、驚きながらも彼らを助けるホーキンス一家の奮闘を描き、シーズン2では、意識を持つシンスが人間と攻防を繰り広げ、最終話はすべてのシンスに意識が与えられたことで、世界が混乱状態に陥る様子で幕を閉じた。

――シーズン2の最終回で、世界がすっかり変わってしまったように思えたのですが、シーズン3ではどのような展開があるのでしょうか?

「シーズン3は、シーズン2のラストシーンの1年後から話が始まります。ミアは、マックス(イバノ・ジェレマイア:シンス)と昏睡状態のレオ(コリン・モーガン:一部シンス)と一緒に政府が管轄する意識のあるシンスを生かしておくための『レールヤード』と呼ばれる場所に住んでいて、シーズン2で起こった出来事に折り合いをつけようと努力しています。かなりの責任と罪の意識を感じているのでしょう。彼女の命を救うためにコードがアップロードされたのですからね。それにミアは、シーズン2での(ミアを売却しようとした人間である)エド(サム・パラディオ)の裏切りに対しても、まだ感情を整理できずにいます」

――プライベートで外出している時などに、ファンからシンスを演じてほしいと頼まれたことはありますか?

「アニータ(ミアのシンスとしての別名)の声でボイスメールのメッセージを録音してくれと頼まれことはありますね。あと、(ドラマ内と同じように)私のあごを軽く押して、電源を切ろうとした人もいます。ちょっと変わっていますよね。パーソナルスペースの侵害よ! って感じです(笑)」

――シンスを演じるには、すべての表現を控えめに、抑えなければなりません。そのことで役者として成長したと感じますか?

「評価はみなさんにお任せしたいと思いますが、通常とはまったく異なる方法で自分自身を表現しなければならないことは事実です。それによって、ある意味演技の幅が広がったと言えるかもしれません。ただ動かずにいることや無駄な動きをそぎ落とすことで、演じる力、つまり、もっとも効果的な方法で何かを伝えることを理解できたと思います。あとは、普段の演技でするようなちょっとしたトリックなどではない、本物の目を使った演技というものを学びました。何かを伝えたいとき、どんなことが必要かということを集中して体得できたと思っています」

――「ヒューマンズ」が、人々の共感を得ることができた理由は何だと思いますか?

「このドラマには、現実の世界に深く根差した真実味があるからだと思います。たとえSF であっても、説得力があり、地に足がついた物語が構築されているからでしょう。事件の発端となるシーンの多くが、家族が集まるキッチンで撮影されているんです。そのおかげで、見る人が『シンスが家にやって来たら、私たちはどんな対応をするだろう』と思いを巡らせ、共感できるのだと思います。それに、幅広く様々なキャラクターが登場するので、誰もが自分と似たキャラクターを見つけることができるのも魅力のひとつですね」


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――個性豊かな女性キャラクターがたくさん登場しますが、そのこともあなたがこのドラマにひかれた理由のひとつでしょうか?

「それは間違いないですね。強い女性キャラクターたちがドラマを支えているといえるでしょう。ホーキンス家には、幼い次女のソフィー(ピクシー・デイビス)、長女マティ(スーシー・カーレス)、母ローラ(キャサリン・パーキンソン)がいます。シンスの女性たちもそうですね。女性キャラクターはみんな複雑かつ繊細で、多彩な性格を持ち合わせています。まさに演じ甲斐のあるキャラクターばかりなんです」

――男女平等という観点からは、エンタテインメント業界における変化が恒久的なものだと考えていますか?

「ジェンダーに関する問題提起は、今始まったばかりだといえるでしょう。性差別についての対話は確かに始まっていて、討論も続いています。それでも、まだゴールにはほど遠いですね。やるべきことはたくさんありますし、今私たちは様々な意味で新たなテリトリーに踏み込んだのだと思います。それでもやはり、新たな時代の幕開けに希望を持って臨めるのは、素晴らしいことだと感じています」

――脚本家チームが、時代設定を未来ではなく現代にしたのは素晴らしい判断ですね。

「まさにその通りです。未来のことを描いているわけではなく、現在の出来事のように思えるのは、ほかのSF 作品と一線を画すところです。自分たちの世界で起こっている出来事のように描くことで、より親近感を覚え、危機感も抱けるようになっているんです。AIのテクノロジーは日々の生活に浸透していて、家庭でも利用されています。もし間違った方法で使用すれば、自分や家族に危険が及ぶでしょう。このドラマでは、このようなテクノロジーがすでに生活の一部となっていることに多くの人が抱える不安を表現し、現在進行中の(プライバシーを無視した)監視などの問題を提起し、人々の妄想を刺激しているのです」

――AIに関する問題についての意見をお聞かせください。

「AIについて多くのことを学んだのですが、非常に魅力的であるのと同時に、脅威であるとも感じました。この分野の関係者に話を聞いたり、AI導入が世界にどのような影響を与え得るかを議論したりしたのですが、AIの目的について正しく理解していなければ、連鎖的な被害が起こる可能性があり、収拾のつかない事態が発生するかもしれないという意見もありました。現実に起こり得ることですよね。(AIの)実用化はすでに始まっていますから。膨大な数の人間の仕事が機械にとって代わり、自動化が進んでいます。突拍子もない話ではないんです。20~30年後には、今ある人間の仕事の3分の1がなくなり、経済全体が変化してしまうでしょう。私たちはどうしたら“人間”に給与を支払っていけるのか、どうやってその時代を構築していくのか? 深く再考する必要があると思います」

Huluプレミア「ヒューマンズ」シーズン3は、5月15日からHuluで配信開始。

(映画.com速報)
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