タランティーノ監督「ヘイトフル・エイト」をNetflixでミニシリーズ化
2019年5月12日 08:00
[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督作「ヘイトフル・エイト」(2015)が、ミニシリーズとしてNetflixで配信されることが明らかになった。
映画版「ヘイトフル・エイト」は、大雪に見舞われ閉ざされたロッジを舞台に、足止めを食らったワケありの男女8人を主人公にした密室ミステリー。アメリカでは、途中休憩を挟んで3時間以上あった同作を、70ミリフィルムで上映。米Slashfilmによれば、配信開始時期は不明だが、ミニシリーズ版は新たなフッテージを加えて配信されるという。
タランティーノ監督は、同サイトの独占取材に対し「映画の上映を終えていたので、劇場版をそのままリリースする理由が見あたらなかった。あれは70ミリフィルム上映のために作ったもので、(本編に挿入されていた)序章と途中休憩は意味をなさない。そんなときにNetflixからアプローチを受けたんだ」と経緯を説明した。
フッテージを追加してミニシリーズ化することは、Netflixからの提案だったといい「とても面白いと思った。映画版はすでに存在する。撮影したすべてのフッテージを使って、エピソード形式にできるかどうか試したくなったんだ」。その後、映画版で編集を担当したフレッド・ラスキンとともに再編集を行い、1話50分程度、全4話構成のミニシリーズになったという。
仕上がりに関しては、「シーンによっては映画と似ているものもあるけれど、違ったフィーリングになっていて、とても気に入っている。もともとこの作品には小説的な要素があったので、1章ずつ明らかになっていく展開が加わったと思う」と大満足の様子で語っている。