女優の小山明子、夫・大島渚監督は「沖縄が大好きでした」
2019年4月19日 20:30

[映画.com ニュース] 吉本興業が主催する「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」が行われている那覇市・琉球新報ホールで、大島渚監督の「夏の妹」(1972)が「沖縄ヒストリカルムービー」として特別上映された。上映後の舞台挨拶には大島監督の妻で、女優の小山明子が登場し「大島は沖縄が大好きでした」としみじみ語った。
本土復帰に湧く1972年の沖縄を舞台に、本土からやって来た少女と、沖縄で出会った不思議な人々との交流をユーモラスに描き、両者の複雑な関係を浮き彫りにする、瑞々しい青春映画。今では見ることができない、沖縄各地の懐かしい風景も鑑賞できる。
本作に出演している小山は「この作品のロケで、初めて沖縄に来ました。当時はパスポートが必要で(通貨は)ドルの時代でした」と回想。「あれから、あまりに時間が経ち、自分が浦島太郎になった気持ちでおります」と思いをめぐらせ、「大島と一緒に旅行をしたことなんて、ほとんどなかったんですが、亡くなる前に『沖縄の海で魚を釣りたい、泳ぎたい』という彼の希望で、沖縄を旅行したんです」と明かした。
舞台挨拶には小山をはじめ、共演する石橋正次、上原直彦、そして本作を沖縄で見たいという理由で駆けつけた落語家の桂文枝が出席。文枝は砂浜のシーンが印象に残っているといい「撮影は何日くらいで? どこの砂浜なんですか?」と興味津々。生前の大島監督と親交があったといい「監督に、奥さんにラブシーンをやらせる気持ちを聞いたことがあった」(文枝)、「篠田さんと志麻ちゃん(篠田正浩監督と岩下志麻)とこみたいに、奥さんを美しく撮ってって言うんですけど、大島は全然そうしてくれなくて(笑)」(小山)とトークに花を咲かせていた。
「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」は21日まで開催される。
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