「鈴木敏夫とジブリ展」湯婆婆がアドバイスをくれる開運・恋愛おみくじ初公開
2019年4月19日 15:00

[映画.com ニュース]スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の“言葉”に注目した展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」のプレス内覧会が4月19日、東京会場となる神田明神ホールで行われた。鈴木氏は、「千と千尋の神隠し」で湯婆婆(ゆばーば)と銭婆(ぜにーば)の声を務めた夏木マリとともに登壇し、本展の開催の経緯などを語った。
本展は、2017年に広島・筆の里工房、18年に名古屋・松坂屋美術館、石川・金沢21世紀美術館で実施された「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」に新たな資料や新展示を加え、バージョンアップさせたもの。宮崎駿監督と故高畑勲監督の意図を汲み、作品の本質を「言葉」にしてきた鈴木氏の“原点から今”を、書画(映画の題字、キャッチコピー、ボディコピー)やジブリ作品の資料を通して振り返り、プロデューサーとしての「表現」をひも解いていく。鈴木氏は、本展の主旨を「ジブリもいろいろな作品を作ると同時にいろいろな展示をやってきましたが、そろそろネタ切れでして。それで今回、鈴木敏夫の個展という名前を借りて、新たなジブリ展を作ろうと。それがテーマでした。もう少し前向きなことを言わないといけないのですが、つい本当のことをしゃべったな(笑)」と説明した。
新展示として初公開されたのは、湯婆婆と銭婆が来場者の悩みにアドバイスする「湯婆婆と銭婆の“開運・恋愛”おみくじ」。展示室には、巨大な湯婆婆と銭婆が待ち受けており、2人の口に手を入れ、中にある札を選んで引くとアドバイスの言葉が響き渡る。さらに「開運」「恋愛」と書かれた2つの棚があり、引き出しを開けると「今、此処に生きる」などの言葉がつづられたおみくじが出てくる。

湯婆婆のモデルは鈴木氏だと言われていることから新展示を企画したそうで、夏木も「湯婆婆の声を入れる日に、ある時、宮崎監督が私の隣にいらして『ジブリっていうのはね、一番上で鈴木敏夫が金勘定しているんだよ。だから悪役だと思ってやらないで、油屋を立て直すひとりの働く女性としてやってください』とおっしゃって。それで『そうか、鈴木さんの女版でやればいいんだ』と思い、それから(湯婆婆を演じることが)楽しくなった」と振り返り、湯婆婆と鈴木氏の共通点を明かした。
「鈴木敏夫とジブリ展」は4月20日~5月12日に開催(会期中無休)。入場料は、大人1300円 、中高生800円、小学生600円。「湯婆婆と銭婆の“開運・恋愛”おみくじ」「油屋 模型」「コニャラ大仏」「飛び出せ!魔法の言葉」のみ撮影可能。開催期間中には、神田明神文化交流館1Fにある「EDOCCO CAFE MASU MASU」で、ジブリ作品をイメージした「まっくろなくろ胡麻おはぎのお茶セット」「白(ハク)米のおにぎり」「となりのカキ氷」「だいこく様の縁結びプリン」が販売される(かき氷とプリンは持ち帰り専用)。
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