賀来賢人、金髪の次はアフロ！　脱力系青春グラフィティ「アフロ田中」ドラマ化

原作は、小学館のビッグコミックスピリッツで17年にわたり連載されている、累計発行部数570万部（電子書籍を含む）を突破した同名人気コミックシリーズ。特別なことは何もない日常や青春の機微を独自のセンスで捉え、ゆるいオチで完結していく物語が幅広い年代から支持を得て、2012年には松田翔太主演で映画化されている。メガホンをとるのは、「モテキ」「シン・ゴジラ」などに携わり、「ナオト・インティライミ冒険記　旅歌ダイアリー」や数々のミュージックビデオで知られる新鋭・石田雄介だ。

主人公に扮する賀来は、「とても嬉しかったですし、非常に挑戦し甲斐のある作品だなと。気合いが入りました。僕もかなりの天パ（天然パーマ）で、絶好調の時はアフロなので、田中には共感しかありません」と語る。原作を「こんなにスラスラ読めた漫画は初めて」といい、「1番好きなエピソードは、マキと名前を呼びあうシーンです。可愛くて仕方ない2人が大好きです」と愛着をにじませた。

原作者・のりつけ氏は映像化を記念し、描き下ろしのイラストをお披露目。「うぉー!!　て感じ。やったー!!　て感じ」と喜びを爆発させ、「田中は『ただ生まれてきたので一生懸命生きてるだけ！』なので、野心も何にもなく、ただただしあわせになりたい、そんな感じが出たら嬉しいです」と賀来への期待をにじませた。

石田監督は、原作を「主人公・田中の不器用な生き様に思わず笑ってしまうが、一方で自らの甘酸っぱい青春時代の記憶をほじくり返される。こんなに油断は禁物の漫画、他にありません」「長期連載中の原作『アフロ田中』は厄介です。『長い漫画だなぁ』と読んでいると、いつの間にか手が止まらなくなっている。『くだらないなぁ』と笑っていると、いつの間にか泣いている。不器用に恋をし、しかし必死に生きる若者の人生が、大量に振りかけられた『あるある感』と共に真空パックされているのです」と熱弁。さらに、「不器用がゆえに滑稽に見える田中の行動や感情が、どこか視聴者自らにも思い当たる節があり、思わず笑えてしまう、そんな『ほろ苦い笑い』を誘発させたい」と意気込んだ。

「アフロ田中」は、7月からWOWOWプライムで放送される。全10話のうち、第1話は無料放送。