サイコパスが自分自身で人体実験…キューブリック絶賛の「ザ・バニシング」本編映像
2019年4月6日 10:00

[映画.com ニュース]スタンリー・キューブリックが3回鑑賞し、「これまで見たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と絶賛したサイコサスペンス映画「ザ・バニシング 消失」の本編映像の一部を、映画.comが入手した。
ある日突然消えた恋人サスキアを捜して、執念と亡霊に取り憑かれたかのように次第に精神を追い詰められていく男・レックスと、自分の異常性と正常性を立証したいという欲求から、歪んだ“ある実験”に手を染める男・レイモン。過剰な演出を排除し、ただ静かに迫りくる異様な恐怖を描く。フランス人監督ジョルジュ・シュルイツァーがメガホンをとり、1988年の公開から時間が経った現在も米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で98%(3月1日時点)という高評価を獲得。このほど日本で劇場初公開となる。
今回、公開された本編映像は、異常な観念に囚われた男、レイモンが自分自身で人体実験を行う一部始終を捉えている。隠した薬瓶に入った謎の液体をハンカチに含ませ自分の鼻に押し付け横たわり、ストップウォッチで計測。目覚めたレイモンは何やらノートにメモをしながら「悪くない」と呟く。気味の悪い雰囲気が漂う、レイモンの異常性がうかがえる狂気の1シーンだ。
「ザ・バニシング 消失」は、4月12日から東京・シネマート新宿ほか全国で公開。
(C)1988 Published by Productionfund for Dutch Films
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