P・ファレリー監督、アカデミー賞戴冠直後の初来日に日本語で「ありがとう」連呼
2019年3月3日 21:00

[映画.com ニュース] 第91回アカデミー賞で作品賞など3部門で受賞した「グリーンブック」のピーター・ファレリー監督が3月3日、初来日し、公開中のTOHOシネマズ日比谷で舞台挨拶を行った。
満場のファンの拍手と歓声に迎えられたファレリー監督は、「ありがとう」と日本語で連呼。その数は計10回に上り、「今まではコメディ映画ばかりで賞に絡むことがなかった。自分にとってサプライズの連続で、この作品がどこまでいくのか想像もつかない。言葉で表現できないくらいうれしい」と喜んだ。
来日経験のある弟のボビー・ファレリー監督からは、「食べ物がめちゃくちゃおいしいから、食べ尽くしてこいと言われた。日本のウィスキーも薦められた」そうで、楽しみな様子。「とにかく大好きな国。魅力的で安全で、美しく洗練されている国だから興奮している」と親日家ぶりをアピールした。
1960年代、イタリア系用心棒と黒人ピアニストの友情を描く、実話を基にした物語。女優でピアニストの松下奈緒が祝福に駆け付け、花束と自身も愛用している京都の老舗「市原平兵衛商店」の箸(はし)のセットをプレゼントした。
松下は、「面白くて楽しくて、2人のやり取りがほほ笑ましくくぎ付けになりました。ラストはまさかというお話で、またあの2人に会いたくなりました」と絶賛。ファレリー監督も我が意を得たりの表情で「あのエンディングがあるから、この作品を撮りたいと思ったんだ。希望を感じさせるラストだろう」と応じた。
観客とのコール&レスポンスでは、自らタイトルを言う役割を担ったが、リハーサルで「Shoplifters」と「万引き家族」の英題を叫び「あの映画、大好きなんだよ」とコメディ監督の本領を発揮。松下も、「監督自身も楽しい方なんですね」と笑顔をはじけさせた。
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