松岡茉優主演「蜜蜂と遠雷」10月4日公開! 至極の“音”を奏でる名ピアニスト4人&作曲家が参加
2019年2月15日 11:00
[映画.com ニュース] 松岡茉優が主演を務め恩田陸氏の小説を実写映画化する「蜜蜂と遠雷」が、10月4日に公開されることが決定。あわせて、劇中で奏でられるピアノの音を河村尚子氏、福間洸太朗氏、金子三勇士氏、藤田真央氏といった日本を代表する一線級のピアニストたちが担当し、オリジナル楽曲「春と修羅」を国際的に評価の高い作曲家・藤倉大氏が手がけていることがわかった。
栄伝亜夜、高島明石、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、風間塵という全く異なる境遇にある4人のピアニストたちが、国際コンクールでの熾烈な戦いを通して刺激し合い、葛藤し、そして成長を遂げて“覚醒”していくさまを描く。「愚行録」の石川慶監督がメガホンをとり、松岡が亜夜を演じるほか、松坂桃李が明石、森崎ウィンがマサル、鈴鹿央士が塵に扮する。
実力派ソリストであり、昨今は後進の指導でもその多才ぶりを発揮する河村氏は亜夜の“音”を奏で、アイスショー「Fantasy on Ice」(2015年)で羽生結弦と共演した実績を持つ福間氏は明石、18年の「難民を助ける会」創立40周年チャリティーコンサートにて皇后陛下の前で演奏した金子氏がマサル、若干18歳にして国際コンクールで優勝した藤田氏が塵を担当する。それぞれ本作への参加について「映像と音を伴うことで、音楽を志す若者たちの熱い精神がより鮮やかに伝わりますように!」(河村氏)、「聴く人へ勇気と癒しを与えることが、明石と私の願いです」(福間氏)、「(マサルと)同化して弾いたプロコフィエフの協奏曲がどのような映像作品に昇華したのか、一番楽しみにしている一人です」(金子氏)、「「今回担当させていただいた風間塵くんのように、私も“音楽の神様”に愛されるピアニストであり続けたいです」(藤田氏)と語っている。
宮沢賢治の詩をモチーフにし、作中でコンクール曲となっている「春と修羅」。作曲を手がけた藤倉氏は15歳で英国留学をし、現代音楽の作曲家としてロンドンを拠点に国際舞台で活躍している。「この度は『蜜蜂と遠雷』に出てくる架空の作曲家の作品の作曲をすることができ、その上に4人の全く違う今をときめくピアニストに演奏していただき大変嬉しいです。原作の著者恩田陸さんはこの架空の作品の描写を長く詳しく書いており、その表現全てを実際に反映し、なおかつ僕の音楽になっていて、一人一人のピアニストの個性がバッチリ出る曲、と言うものを目指しました。映画を観るのが待ち遠しいです」とコメントを寄せている。
さらに、クラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭とコラボした「映画『蜜蜂と遠雷』ノベルティ付きセット券」(8300円:税込)が発売されることに。5月5日に行われる、福間氏、金子氏の出演公演、藤倉氏のプロデュース&出演公演をまとめて堪能できる。チケットは、3月16日午前11時から、東京国際フォーラム地上広場ボックスオフィス(窓口販売)で限定販売される。
「蜜蜂と遠雷」は、10月4日から全国公開。
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