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「ぼくいこ」原作者が明かす、喪失感の乗り越え方「死を食べたような感覚」

2019年2月14日 16:30

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(左から)宮川サトシ氏、 垣添忠生氏、大森立嗣監督
(左から)宮川サトシ氏、 垣添忠生氏、大森立嗣監督
(C)宮川サトシ/新潮社(C)2019「母を亡くした 時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会

[映画.com ニュース] 人気エッセイを映画化した「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」のトークイベントが2月13日、都内で行われ、大森立嗣監督、原作者の宮川サトシ氏、公益財団法人日本対がん協会会長の垣添忠生氏が登壇した。

原作は、がんを患った母との最期の日々から葬儀、そしてその後の生活が描かれている。映画では主人公・サトシを安田顕が演じ、母親を倍賞美津子が演じている。

漫画にすることで母の死の悲しみを乗り越えたという宮川氏は、「母を亡くして7年目になりますが、喪失感はなくなりました。漫画にして『死って何だろう、なんで悲しいんだろう』と俯瞰(ふかん)で物事を考え始めることで、楽に思えるようになりました。もはや、死を食べたような感覚で、母が亡くなったおかげで今の自分がいるのではないかと思うようになりました。死というエネルギーが力を与えてくれたような気がします」と振り返った。

12年前に妻をがんで亡くしたという垣添氏も「妻を亡くして丸1年経って、『このままじゃだめだ』と自分を奮い立たせ、妻の病歴や自分の苦悩を書き始めました。僕も書くという行為がつらさを減らしてくれたと思います」と宮川氏の気持ちに理解を示す。

大森監督は、原作を映画化するにあたり「母を亡くす前と、母を亡くした後に遺された家族がどう生きていくのかという2部に分けて考えました。サトシのお母さんにも、恋人の真里さん(松下奈緒)にもサトシへの気持ちをちゃんと伝えられるようにしたいと思いました。サトシが一人で受け止めようとしていることに対して、実は一人じゃないよ、みんながいるよ、という視点で描きたかったんです」と作品に込めた思いを語る。「僕なんか照れてしまうんですけど、少し恥ずかしい愛情表現も、宮川先生はまっすぐに伝えていて、笑いと涙が混じるすてきな映画になったと思っています」と手応えをにじませた。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」は2月22日から全国公開。

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