Netflix、ストリーミング会社として初めてアメリカ映画協会に加入
2019年1月31日 11:00

[映画.com ニュース] 米映画界の業界団体であり、レイティング審査などを行うアメリカ映画協会(MPAA)に、ストリーミング会社として初めてNetflixが加入したことが明らかになった。米Deadlineが報じている。
米ワシントンDCに本部を置くMPAAは、アメリカのエンタテインメント産業の保護と発展を目的とした業界団体で、ウォルト・ディズニー、パラマウント・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ、20世紀フォックス、ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザースという、ハリウッドの6つのメジャースタジオが所属している。そしてこのほど、今年の第91回アカデミー賞で「ローマ ROMA」などの作品で計15のノミネートを獲得したNetflixが、MPAAの正式メンバーになることが決まった。過去2年にわたり、NetflixはMPAAが注力する著作権保護に協力するなどして、働きかけを行ってきたという。
年間8億ドルもの資金をコンテンツに投じるNetflixをパートナーに迎えたことで、MPAAは海賊版対策や税優遇措置を政界に訴えるうえで、より説得力を持つことになる。さらに、ディズニーの買収によりフォックスの脱退が見込まれているなか、会費不足を補うことも可能になった。各社の年間負担金は1200万ドルと言われている。
Netflixにとっては、MPAAに加わることで、メジャースタジオと肩を並べるスタジオであることを内外に知らしめることができるうえ、中国市場への足がかりとなる可能性がある。中国は自国のストリーミング会社に対し、外国コンテンツは3割以下という厳しいルールを設けているため、Netflixは参入できていない。MPAAは、外国映画の上映は年間34本と定めている中国に対して、アメリカ映画の上映枠を広げるように交渉を行っている。Netflixが今回メンバーに加わったことで、プライム会員向けのオリジナルコンテンツを制作しているAmazonも、MPAAに参加する可能性が出てきそうだ。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【うおお…むちゃくちゃ面白そう!!】ストーリーがエグい…!私が次に観る映画は絶対にコレ――!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート