究極のスパダリが、愛で青年を導く…満席続出「ゴッズ・オウン・カントリー」が拡大公開
2019年1月25日 22:30
[映画.com ニュース]男性同士の愛情の行方を描き、英国アカデミー賞にノミネートされた映画「ゴッズ・オウン・カントリー」が、2月2日から東京・シネマート新宿など全国5館で拡大公開されることが決定した。2018年7月に日本初上映され、異例とも言える爆発的な反響を呼んだが、配給会社が決まらず劇場公開が危ぶまれていた今作。映画ファンの熱意が届き、ついに全国での封切りが実現した。
“神の恵みの地”で僕らは出会い、愛し合った――。青年ジョニー(ジョシュ・オコナー)は、老いた祖母(ジェマ・ジョーンズ)と病気の父(イアン・ハート)に代わって、ヨークシャーの牧場をひとりで管理している。孤独で寂れた牧場での日々を、酒と行きずりのセックスでまぎらわすジョニー。羊の出産シーズンに入ったある日、ルーマニア移民の季節労働者ゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)が雇い入れられる。当初は衝突ばかりを繰り返していたが、羊に優しく接するゲオルゲに、ジョニーは経験したことのない感情を抱き、突き動かされていく。
ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭などでも好評を博し、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では99%フレッシュを獲得。昨年7月のセクシュアル・マイノリティをテーマにした「レインボーリール東京 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」では、2度の上映回700席(350席×2)が全て完売するなど、この愛の物語は大きな話題を集めた。
日本での配給会社は未決定だったが、個人が劇場上映の権利を買い付け、昨年12月からシネマート新宿で上映が始まった。すべての回で333席が満席となり、チケットの販売開始時にはアクセス集中によりサーバーがダウン。SNSでは絶賛評が溢れかえり、「カメラを止めるな!」公開時のような“鑑賞したくてもチケットが入手できない”現象が起こっていた。
異例の反響を受け、ようやく配給会社が決定し、全国で拡大公開されることに。2月2日のシネマート新宿、神奈川・チネチッタ川崎、千葉・イクスピアリ、愛知・センチュリーシネマ、大阪・シネマート心斎橋に加え、今後は宮城・フォーラム仙台や、北海道・シアターキノ、福岡・KBCシネマ、群馬・シネマテークたかさき、横浜シネマリン、石川・シネモンド、静岡・シネプラザサントムーン、京都・出町座、沖縄・桜坂劇場でも封切られる。
あわせて新ポスタービジュアル(左がジョニー、右がゲオルゲ)や、主人公たちの愛情が匂い立つ場面写真もお披露目。配給元によると、観客アンケートではゲオルゲが大人気で「こんな“スパダリ”(パートナーを心底愛するハイスペック男子“スーパーダーリン”の略)に癒されたい」などのコメントが寄せられたという。
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