命を懸けて煙害と戦った若者たちの実話 「ある町の高い煙突」6月公開決定
2019年1月11日 10:00

[映画.com ニュース] 昭和の文豪・新田次郎の小説を映画化した「ある町の高い煙突」が、6月から公開されることが決定し、井手麻渡、渡辺大、小島梨里杏、吉川晃司、仲代達矢ら主要キャストが集ったキービジュアルと場面写真がお披露目された。
「ある町の高い煙突」は、茨城・日立鉱山の煙害による大気汚染に苦しんだ地元住民、国策として休むことなく稼働し続ける鉱山を巡る実話をベースにした物語。煙害を防ぐために、世界一の大煙突建設の悲願を達成する為に奔走した若者たちと、それに向き合った鉱山会社の努力と精神――地球規模での環境問題が深刻化し、CSR(企業の社会的責任)が重要視されるようになった今だからこそ響くストーリーが紡がれる。「天心」「サクラ花 桜花最期の特攻」の松村克弥監督がメガホンをとっている。
1910年、茨城県久慈郡入四間の裕福な地主の家に生まれ育った関根三郎(井手)は、隣村の日立鉱山による煙害が発生しているという話を耳にする。村の権力者である三郎の祖父・兵馬(仲代)は事態を重く見て、鉱山会社へ話し合いに行くが、「補償はするが煙害は我慢してくれ」と一方的だった。やがて兵馬は三郎に対して、30年前に村長として採掘権を許可したのは自分だと告げ、その5日後に亡くなってしまう。三郎は祖父の遺志を継ぎ、進学も外交官になる夢も捨て、煙害と闘うことを決意する。
お披露目されたキービジュアルは、100年以上前、当時高さ世界一を目指して建設された日立鉱山の大煙突が描かれ、地元住民の代表として奔走する三郎、住民と対峙しながらも解決の道をさぐる日立鉱山の担当課長・加屋淳平(渡辺)、三郎と淡い想いを寄せあう加屋の妹・千穂(小島)、日立鉱山の社長・木原吉之助(吉川)、三郎の祖父・兵馬(仲代)の姿を活写。一方、場面写真では、三郎と淳平が固い握手を交わす光景に加え、困難を乗り越えるべく奮闘する人々の様子を切りとっている。
「ある町の高い煙突」には、大和田伸也が友情出演し、小林綾子、渡辺裕之、六平直政、伊嵜充則、石井正則、螢雪次朗、斎藤洋介、遠山景織子、篠原篤、城之内正明、大和田健介、たくみ稜も参加している。6月から東京・有楽町スバル座ほか全国順次公開。
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